2007年 10の最も報じられなかった人道的危機

コンゴ民主共和国:東部で状況がますます悪化


2007年に報道されたコンゴ民主共和国(DRC)関連のニュースは、北キブ州東部で現在発生している人道上の危機にはほとんど言及していない。数十年ぶりに民主的な選挙が行われてから1年以上がたち、紛争に支配されたこの地域にようやく安定がもたらされると期待されたが、北キブ州では武装勢力間の衝突が続いている。

国連の平和維持部隊である国連コンゴ民主共和国ミッション(MONUC)の支援を受ける政府軍は、今では反政府勢力の指導者ローラン・ンクンダと真っ向から戦火を交えている。マイマイ派やルワンダ反政府勢力である民主解放軍(FDLR)のフツ族反乱勢力など、多数の武装グループが戦闘に加わっている。

2006年には数十万の人びとが家から逃れ、その多くが数度にわたる避難を余儀なくされた。避難した人びとはしばしば森林地帯に隠れるが、食糧や基礎的な医療へのアクセスもなく、常にさまざまな武装グループからの攻撃という脅威にさらされている。医療ケアを受ける手段が限られるなか、DRCの避難民は栄養失調、マラリア、呼吸器感染症、難産などの容易に治療できる病気に対して次第に弱くなっていく。

2007年、ルチュルと北キブ州の首都ゴマではコレラが流行した。国境なき医師団(MSF)チームは増加する医療ニーズを満たすため活動を強化したが、戦闘と情勢不安のために、人道援助従事者が人びとに援助を届けることは困難を極める。治安が悪いために多くの道路が寸断され、立ち入ることの出来ない地域は広範囲にわたる。

DRCの紛争において特に懸念される問題は、性的暴力の発生率が極めて高いことである。北キブ州において、MSFは2007年1月から10月の間に2375人以上の性的暴力の被害者を治療した。


北キブ州とは異なる対立構図で紛争が続くイトゥリ地方では、15万の避難民が未だに家に戻れずにいる。極度の困窮に苦しむこれらの人びとは攻撃や搾取の脅威にさらされている。同地方の中心都市ブニアのボンマルシェ病院では、MSFは過去4年間で7400人の性的暴力の被害者を治療した。その3分の1以上は、この1年半のうちに受け入れた患者である。

またMSFは2007年、同国南部の西カサイ州で発生したエボラ出血熱の流行など、他地方における病気の流行にも対応した。

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