R&D(研究開発)・調達

途上国や被災地では医療の質は低くても仕方がないのでしょうか?いいえ、そんなことはありません。国境なき医師団(MSF)は、どんなに活動が難しい現場でも、高品質の医療が提供されるべきだと考えています。その実現には、研究開発や技術革新が不可欠です。R&D(研究開発)・調達部門では、日本が持つ世界有数の技術力、高品質の製品、そして革新的なアイデアをMSFの医療・人道援助活動に役立ててくださるビジネスパートナーをさがしています。

R&D(研究開発)

援助活動の現場では、情勢不安、インフラの不整備、限られた人材・物資などが理由で、活動に限界が生じることがあります。MSFのR&D(研究開発)では、このような現場に革新的な技術やアプローチを取り入れることによって、医療および活動全般の質向上を目指しています。

途上国向け製品の研究開発に関わっている方、もしくは興味のある方、現地のニーズを知りたい方、当団体とのパートナーシップに関心のある方からのご連絡をお待ちしています。

MSFの活動地で必要としているもの

簡易迅速検査法/ポイント・オブ・ケア・テスト

ウィルス感染症か細菌感染症かを素早く判断でき、途上国でも使いやすい簡易迅速検査法を探しています。抗菌薬の処方をより適切に行うために必要です。また、MSFが使用している製品の改良版についてもさがしています。

MSFの活動する病院や診療所では、臨床検査に関する機器や人材が限られています。そのため、数種類の迅速診断法を取り入れて、診断やスクリーニングを行っています。また、抗菌薬への耐性が世界的な広がりをみせていることから、抗菌薬スチュワードシップ(※)を取り入れるなどの取り組みをしています。細菌学的な感受性試験が出来ればいいのですが、MSFの活動地では困難です。

  • 抗菌薬の適正使用を目的とし、医師や薬剤師などがチームを編成して介入するシステム

新生児ケア用医療機器

MSFでは、新生児ケアの質を向上させるため、医療機器の充実を図っています。その一環で、途上国での使用に適した新生児ケア用医療機器(黄だん治療装置や新生児用ウォーマーなど)をさがしています。

安価で使いやすくメンテナンスが簡単であること、消耗品が不要であること、非侵襲性であること、過酷な環境下でも壊れにくいことなどが条件となります。また、非侵襲性でマット式のバイタルサインモニターの研究開発に取り組んでおり、関連情報を収集しています。

無人航空機(UAV)

MSFの活動地の中でも交通が特に不便な地域では、物資の輸送手配が難しく、非常にコストがかかります。こうした状況を改善するため、無人航空機による物資の運搬の研究開発を重ねており、関連情報を収集しています。

ドローンは候補の1つです。コストが比較的安く、GPS機能を活用することで各地点間の自動飛行が可能です。また、頑丈でメンテナンスが簡単な点もメリットです。一方、1回の飛行距離は短く、運べる物資の重量も限られています。そこで、別案としてVTOL機を使った輸送も検討しており、2016年5月から9月の間で試験的に実施する予定です。


仮設住居用テント(世帯用)

紛争や自然災害などで自宅を離れ、難民・国内避難民となった人びとに配布でき、最低でも6ヵ月から1年の使用に耐えられる仮設住居用テントをさがしています。避難生活を送っている人びとの生活環境を改善することは、彼らの健康状態の向上に直結します。その結果、医療上の問題が減り、医療ニーズを抑えることに役立ちます。

太陽光発電式ランプ

難民となった人びとに配布でき、携帯電話の充電機能を備えている太陽光発電式ランプをさがしています。ランプは仮設住居内での調理や勉強の際に必要です。また、女性への暴力を未然に防ぐことや、子どもが夜にトイレに行くときにも役立ちます。また、太陽光発電式とすることで燃料費を抑えられ、携帯の充電機能がついていることでバッテリーのチャージ費用も節約できます。その結果、人びとの生活を経済的に支援することにもつながります。


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調達

世界からの調達品が集まるMSFのロジスティックセンター 世界からの調達品が集まるMSFのロジスティックセンター

MSFでは、車や発電機などの非医療の分野から医療機器や医薬品まで多岐にわたる製品を購入し、活動地で使用しています。MSF日本の調達部門では、現在日本における取引先の開拓に取り組んでおります。

自社製品の海外輸出を行っている法人、途上国向けビジネスおよびMSFとの取引にご興味をお持ちの法人のからのご連絡をお待ちしています。

  • 現物での寄贈は原則として承っておりません。

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調達担当

E-mail
procurement@tokyo.msf.org


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