イラク:モスル近郊で爆弾攻撃発生 ―モスル病院に物資を供給し、多数の負傷者に対応─

2009年08月10日掲載

7日にイラク北部の都市モスルで大規模な爆弾攻撃が発生し、国境なき医師団(MSF)はこれまでに負傷者100人以上の援助を行った。モスル市中心部にあるジュムリ(Jumury)病院にはこれからさらに負傷者が搬送される見通しである。MSFが2007年から支援するこの病院は今回の緊急事態を受けて直ちに、増大したニーズに対応するために必要な物資の供給をMSFに要請した。

ヨルダンのアンマンを拠点とするMSFのイラク援助プログラムの活動責任者、グスタヴォ・フェルナンデスは語る。「ジュムリ病院では、重傷者が短期間に殺到したことにより医療物資や外科器具が不足しつつあります。MSFはこの無差別かつ悲惨な暴力に巻き込まれた市民の死と苦しみに遺憾の意を表します。」

MSFは負傷者約100人分の治療に対応できる、外科器具、カテーテル、各種チューブ、ドレーン(排液管)、消毒液ならびに包帯、圧迫ガーゼなどの物資を供給し、これらはまもなくジュムリ病院に届く予定である。また、MSFは火傷の患者100人分の火傷治療キットも供給している。

MSFは2007年からジュムリ病院を支援している。医療物資を供給しているほか、この病院の救急医療ユニットで活動するMSFスタッフは、過去数ヵ月間に、大規模な負傷者の搬送に対応するためのトレーニングも実施してきた。

イラクでは今も続く内戦により、人道援助団体が国内で活動することは容易ではないが、MSFはイラク市民への医療ケアの提供に尽力してきた。2006年以降、MSFはアンバル県、バスラ、北部行政区域内のタミーン県とニナワ県といったイラク各地において活動を行っており、医療物資の供給と医療スタッフのトレーニングを通じて主に病院の支援にあたっている。同国北部にあるスレイマニヤでは、火傷治療の専門病院で診療を行っている。MSFはまた、ヨルダンでイラク紛争の負傷者に対する再建外科プログラムを行っている。