
MSFの活動状況
2005年01月13日掲載
概況
インドネシア
MSFフランス支部はムラボとシグリの病院で活動を続けるほか、生活物資の配給も行う。
MSFベルギー支部は今後、活動地域ごとに必要な援助を見極めて活動を行っていく。医療チームはバンダアチェ、ムラボ、シグリ、ラムノなどで、避難民と住 民に対して移動診療、水・衛生の整備、心理ケアなどを通して支援を行う。また、MSFが活動するキャンプにおける集団予防接種の実施をすすめる。
MSFオランダ支部はバンダアチェに事務所を開設し、残りのチームはロスマウェ(Lhoksemawe)にいる。ビルン(Bireun) とロスマウェ間の東海岸の調査では、3万8千人の避難民が小規模なグループに分かれて暮らしていることが分かった。オランダ支部では、ビルンの病院に援助 物資を提供し、追跡調査のために医師1人を置く予定である。ロスマウェにはすでに40トンの援助物資が到着しているほか、さらなる物資(家族用テント8千 張り、調理セット4,500個、毛布6万枚)が到着予定。
インド:アンダマン・ニコバル諸島
MSFオランダ支部はアンダマン・ニコバル諸島での調査の結果、MSFの援助の必要性がないことを確認し、同諸島を後にした。
- 外国人派遣ボランティアの数:160人
インドネシア
- 派遣ボランティア数:97名
- すでに運び込まれた物資量:189.6トン
- 物資:高栄養ビスケット、衛生・医療・外科手術用器具
公式発表によると現在アチェ州にはバンダアチェとその周辺地域を中心に36万4千人の避難民がいる。
インドネシア当局がアチェ州へ援助団体が入ることを制限しているとの報告が出ている。MSFはアチェ州での活動開始以来そのような制限はまだ受けていない。また、MSFは軍による同行を拒否する。
MSFベルギー支部/フランス支部
MSFベルギー/フランス支部は現在、アチェの5ヵ所(バンダアチェ、ムラボ、シグリ、ラムノ、プルーイ)で、約10万人の人々に援助を提供している。
- ムラボ(Meulaboh)
- 29ヵ所の避難キャンプで3万1千人が生活
政府が設置するキャンプへの避難民の移動が計画されている。これに関してMSFは避難民の安全に危惧を抱いている。MSFは避難民のいる場所に行き援助を提供する予定である。
1月8日、MSFはキャンプでの移動診療活動を開始した。ムラボ病院では、小児科・外科・一般病棟での支援を行っている。外科病棟での活動は1月7日に開始した。
報告された破傷風の感染者:15人 - シグリ(Sigli)
- 5万人の被災民が避難生活を送っている。
MSFは3ヵ所で1万1千人の避難民を対象に移動診療や予防接種を行っている。公設の避難キャンプへの移動計画が進められており、MSFは避難民の安全を危惧している。
はしかの予防接種がシグリを皮切りに開始される。
報告された破傷風の感染者:4人 - バンダアチェ
- バンダアチェでは11万人の避難民が登録を受けている。
MSFは同市周辺に設置されている避難民キャンプで心理サポートを含む移動診療を行っている。また、ファキナ病院に給水システムを設置し、同様にキャンプ 内でも給水対策に取組んでいる。多くの援助団体がバンダアチェ市内で活動を展開しているため、MSFではキャンプでの活動に力を入れる。
報告された破傷風の感染者:26人 - ラムノ(Lamno)
- 避難民8千人を含むこの地域の人口は1万1千人。
これまでのところラムノの人々に深刻な健康面の問題は出ていない。
MSFは水・衛生環境の整備を重点的に行っている。
MSFオランダ支部
MSFオランダのチームはメダンからロスマウェへ拠点を移した。チームはクルンマネ(Kruengmane)とビルンで調査を行い、ビルンの病院に救援物資を提供するほか、追跡調査のために医師1人を置く予定である。
MSFはヘリコプター3機を使用している。
物資供給、財務および人事に関しては、担当チームがメダンにとどまり活動を続けている。コレラキットなどの物資を積んだトラック3台がバンダアチェに到着。WHOはバンダアチェでのコレラ対策はMSFが中心となり進めるよう要請。
MSFスイス支部
現在4人のボランティアからなるチームがアチェセラトン(Aceh Selaton)地区で調査を行っている。また、3人からなるチームはトゥアンク(Tuangku)島を調査した。死者28人。140家族が避難する場所 のない状態に置かれている。チームはシメルエ(Simeulue)島へ調査のため移動。
ムラボの南に位置するシンキル(Singkil)では、水・衛生面での支援を開始。海水により汚染された井戸の浄化を行う。また、チームはタパトゥアン(Tapatuan)から北のムラボまでの海岸線を調査している。
スリランカ
- 派遣ボランティア数:55名
- すでに運び込まれた物資量:242.5トン
- 物資:仮設病院開設キット3基、衛生・医療・外科手術用器具、テント、燃料、毛布、コレラ対応キット、消毒キット、医薬品など
地元当局のほか、各国からの軍隊を含む援助関係者がスリランカ入りしている。緊急援助の需要はカバーされている。一般的に、援助のニーズと場所を見つけるのが難しくなっている。
MSFフランス支部
- クチュクバリ(Kuhchevali)
- 避難民3,000~3,500人。
約30%が破壊され、孤立している。 - ティリヤイ(Tiriyai)
- 移動診療、テントの配布、浄水の供給やトイレ設営を行っている。
仮設住宅の建設も計画している。
MSFスペイン支部
- アンパラ
- 死者数は10,436人、避難民数は減少している。
1月第1週の末には、79のキャンプに83,138人が避難していた。
当局は、避難民をKalmunaiとKharatibuにある4つの大きな避難所に移動させる計画をたてている。
主な疾患として、皮膚感染症、呼吸器感染症、下痢、発熱、心理的障害が見られる。
チームは1,200家族に生活物資を配布した。最終的には8千家族への配布を予定している。
今後2ヵ月以内に、医療活動および水・衛生関連の活動を他のNGOに引き継ぐことが決定した。
アンパラ南方のPottuvilとTirukovilでは、約2千家族にこれまで何の援助も届いていなかったことが分かり、生活物資を早急に配布することを決めた。
Ninthavurでは12日に仮設病院が開設された。Saintharmaruthuには15日に開設される。
MSFスイス支部
TangallaとMataraで、仮設住宅の提供を続けている。
MSFオランダ支部
KilinochiおよびMullativuとその近郊で、地元のNGOを通じて心理ケア・ソーシャルワークチームの派遣を続けている。
毛布、就寝用マット、調理器具、衛生キット、テント、ポリタンク、医薬品の配給を行っている。
その他
インド
タミルナドゥ州での疫学的調査の実施に関し、当局の承認を得ることができたが、エピセンターは調査の必要性はないと判断した。疫学的監視システムがすでに設けられているためである。
MSFオランダ支部は、すでにアンダマン・ニコバル諸島を離れている。
タイ
全般的にニーズは満たされている。MSFベルギー支部は現在、どのようにしてミャンマー人移民労働者に、公的な保健医療へのアクセスを保証できるかを検討している。人権の侵害があれば、地元の活動家に情報を提供する可能性もある。
今月第3週に、心理ケアを提供している他団体に対し、MSFが支援または調整を行う必要があるかの調査を実施する可能性がある。