
MSFの活動状況
2005年01月18日掲載
ニュース
- 外国人派遣ボランティアの数:162人
- インドネシア:はしかの予防接種
- インドネシア保健省はムラボではしかの予防接種を開始した。ユニセフの要請を受け、MSFは14の地区で7千人に予防接種を行う予定。
- インドネシア:マラリア
- バンダアチェの北に位置するPulau Nasi島で検査を受けた12人のうち11人がマラリアと判明。MSFの移動診療チームはこの島に赴き、ACT(アルテミシニンと他の抗マラリア薬を併用する治療法)による治療を開始するとともに、蚊帳の配給を行う予定。
- インドネシア:アチェの沿岸部全域で活動
- MSFは現在、アチェ州の沿岸部全域を通して活動を行っている。その活動地は西海岸の最南部にあるシンキル(Singkil)から、ムラボ(Meulaboh)、ラムノ(Lamno)、バンダアチェ、シグリ(Sigli)、ビルン(Bireun)、ロスマウェ(Lhoksemauwe)、そして北スマトラ州のメダンにまで至る。
- インドネシア:新たな上陸用舟艇が到着
- 新たな上陸用舟艇が1月19日、メダンからトラックと燃料を積んでバンダアチェに到着する。同機は車両や燃料、トラックをラムノに運ぶ予定。
- スリランカ:仮設病院と外来診療所の開設
- 1月15日、MSFスペイン支部はSainthamaratuに仮設病院を開設した。18日にはMarthamunalに別の仮設病院が開設される。また、1月第3週中にTirukovilとKarativuに2つの外来診療所を設ける予定である。
- スリランカ:貨物機の到着
- 1月第2週、MSFスペイン支部から貨物機2機がコロンボに向けて出発した。プラスチックシート41トンと蚊帳5千帳が届けられた。第3週の始めには、追加の医療物資と水・衛生関連物資が届けられる予定である。
インドネシア
- 派遣ボランティア数:122名
- インドネシア人スタッフ:44人
- すでに運び込まれた物資量:189.6トン
- 物資:高栄養ビスケット、衛生・医療・外科手術用器具
アチェでの破傷風感染者65人。致死率は25%にのぼる。予防策としてMSFは予防ワクチンや防護服を配給するほか、傷の消毒や手当を行う施設を設置する。
公式発表によると現在アチェ州にはバンダアチェとその周辺地域を中心に36万4千人の避難民がいる。
MSFベルギー支部/フランス支部
MSFベルギー/フランス支部は現在、アチェの5ヵ所(バンダアチェ、ムラボ、シグリ、ラムノ、プルーイ)で、約10万人の人々に援助を提供している。ベルギー支部の医療チームは月に3千件の診察を行っている。
- ムラボ(Meulaboh)
- 29ヵ所の避難キャンプで3万1千人が生活。
政府が設置するキャンプへの避難民の移動が計画されている。これに関してMSFは避難民の安全に危惧を抱いている。MSFは避難民のいる場所に行き援助を提供する予定である。 - 1月8日、MSFはキャンプでの移動診療活動を開始した。ムラボ病院では、小児科・外科・一般病棟での支援を行っている。外科病棟での活動は1月7日に開始した。
- 報告された破傷風の感染者:15人
- シグリ(Sigli)
- 破傷風の感染者の増加を受け、MSFはシグリ病院の集中治療室を受け持っている。外科病棟と救急救命室で治療を受ける患者全員が、破傷風の予防接種と免疫グロブリンの投与を受ける。また蚊帳130張りが病院に寄贈された。
- 災害発生から3週目の下痢患者の割合は11.34%で2週目(11.6%)と比べほとんど変わらない一方、上気道感染症の患者数は23%から30%と増加傾向にある。
- 5万人の被災民が避難生活を送っている。
MSFは16ヵ所で1万1千人の避難民を対象に移動診療や予防接種を行っている。診察は週千件にのぼった。診察の際に破傷風の予防ワクチンと免疫グロブリンの投与も行っている。政府が設置した避難キャンプへの移動計画が進められており、MSFは避難民の安全を危惧している。 - 報告された破傷風の感染者:4人
- バンダアチェ
- バンダアチェでは11万人の避難民が登録を受けている。
MSFは同市周辺に設置されている避難民キャンプで心理サポートを含む移動診療を行っている。また、ファキナ病院に給水システムを設置し、同様にキャンプ内でも給水対策に取組んでいる。多くの援助団体がバンダアチェ市内で活動を展開しているため、MSFではキャンプでの活動に力を入れる。 - 報告された破傷風の感染者:26人
- ラムノ(Lamno)
- 避難民8千人を含むこの地域の人口は1万1千人。
これまでのところラムノの人々に深刻な健康面の問題は出ていない。
MSFは水・衛生環境の整備を重点的に行っている。
MSFオランダ支部
MSFオランダのチームはメダンからロスマウェへ拠点を移した。チームはクルンマネ(Kruengmane)とビルンで調査を行い、ビルンの病院に救援物資を提供するほか、追跡調査のために医師1人を置く予定である。
MSFはヘリコプター3機を使用している。
物資供給、財務および人事に関しては、担当チームがメダンにとどまり活動を続けている。コレラキットなどの物資を積んだトラック3台がバンダアチェに到着。WHOはバンダアチェでのコレラ対策はMSFが中心となり進めるよう要請。
MSFスイス支部
1月17日、援助物資40トンを積んだ輸送機がインドネシアへ向け出発。
- シムル(Simeulue)
- 4人の派遣ボランティアからなる調査チームがシムル島のシナババン(Sinababang)に災害後2週目に到着。破壊された道路を避けてボートで移動する。村々の大半は壊滅状態だが、犠牲者はわずかだった。北部ではすべての保健センターが破壊されている。また海水により汚染された井戸が見られる。
- タパトゥアン(Tapaktuan)
- 2人のボランティアからなるチームが西海岸のタパトゥアン周辺を調査中。1人はシンキル(Singkil)などの南部をまわり、もう1人のボランティアが北部の町を一つひとつ調査し、感染症の情報収集を行っている。
村々は破壊され、井戸は海水で汚染されている。現地の保健施設は機能しており、1日平均200件の診察を行っている。
スリランカ
- 派遣ボランティア数:40名
- すでに運び込まれた物資量:242.5トン
- 物資:仮設病院開設キット3基、衛生・医療・外科手術用器具、テント、燃料、毛布、コレラ対応キット、消毒キット、医薬品など
地元当局のほか、各国からの軍隊を含む援助関係者がスリランカ入りしている。緊急援助の需要はカバーされている。一般的に、援助のニーズと場所を見つけるのが難しくなっている。
MSFフランス支部
トリンコマレ地区のクチュクバリ(避難民3,000~3,500人)とティヤリ、バティカロア地区のVakharaiとKoddaikalarで、医療、シェルター、水・衛生、生活物資それぞれの分野の活動評価が行われた。
援助が豊富に提供されていること、地元の保健当局により質のよい医療が提供されていること、クチュクバリではスリランカ海軍とインド海軍が援助活動を行っていることなどを理由に、予定されていた医療プログラムは変更された。
テントの配布は、クチュクバリでは2千張を配り終え、Vakharaiでも終了される見通しである。継続する場合、場所を選択する必要がある。
トリンコマレ、バティカロアともに、フィールド・コーディネーター(看護師)のみを残して医療チームは解散する。
ロジスティックチームの活動は、数日以内に決定される優先事項に基づいて調整される。
次の段階では、キャンプに行くことを欲していないが、それ以外に選択肢をもたない人々に対し、何らかの選択肢を提供できるよう、彼らのニーズ調査を行う。状況の理解、計画の立案にあたっては、時間をかける必要がある。この作業にあたって、専門的な人材が求められている。
また、仮設住宅の建設に必要な資材を提供する可能性を検討する。
MSFスペイン支部
- アンパラ
- 死者数は10,436人、避難民数は減少している。
1月第1週の末には、79のキャンプに83,138人が避難していた。
当局は、避難民をKalmunaiとKharatibuにある4つの大きな避難所に移動させる計画をたてている。
主な疾患として、皮膚感染症、呼吸器感染症、下痢、発熱、心理的障害が見られる。
チームは1,200家族に生活物資を配布した。最終的には8千家族への配布を予定している。
今後2ヵ月以内に、医療活動および水・衛生関連の活動を他のNGOに引き継ぐことが決定した。
アンパラ南方のPottuvilとTirukovilでは、約2千家族にこれまで何の援助も届いていなかったことが分かり、生活物資を早急に配布することを決めた。
Ninthavurでは12日に仮設病院が開設された。Saintharmaruthuには15日に開設される。
MSFスイス支部
Tangallaでは、仮設住宅109軒を建設中。800人収容の予定、
Mataraでも、仮設住宅の建設を続けている。
北部で、心理ケアのニーズ調査を行っている。
MSFオランダ支部
KilinochiおよびMullativuとその近郊で、地元のNGOを通じて心理ケア・ソーシャルワークチームの派遣を続けている。
毛布、就寝用マット、調理器具、衛生キット、テント、ポリタンク、医薬品の配給を行っている。
その他
タイ
全般的にニーズは満たされている。MSFベルギー支部は現在、どのようにしてミャンマー人移民労働者に、公的な保健医療へのアクセスを保証できるかを検討している。人権の侵害があれば、地元の活動家に情報を提供する可能性もある。
今月第3週に、心理ケアを提供している他団体に対し、MSFが支援または調整を行う必要があるかの調査を実施する可能性がある。