南スーダン: 妊娠中にE型肝炎......難民キャンプに新たな危機

2013年02月15日掲載

南スーダン・上ナイル州の4ヵ所の難民キャンプで、E型肝炎が流行している。各キャンプで医療・人道援助活動を行っている国境なき医師団(MSF)は、キャンプ内にE型肝炎病棟を設置。対応を開始した。ただ、この病気には根本治療の方法がなく、できることは対処療法のみだ。妻がE型肝炎にかかったという男性に話を聞いた。

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マラリアで昏睡、回復中に腎不全

マリアムさん(仮名・22歳)は先日、バティル難民キャンプ内にある病院のE型肝炎病棟から退院した。入院期間は約1ヵ月。入院時点では妊娠しており、マラリアにもかかっていた。1週間の昏睡(こんすい)状態に陥り、残念ながら、その間に流産してしまった。

その後、昏睡からは覚め、回復に向かっていたが、突如として腎不全を発症。体中がむくみ、小柄で40kgだった体重から15kgも増加した。さらに数週間、治療を受けた結果、現在の経過は良好だ。

「体中が熱くなり、うめき続けていました」

MSFの診療所でE型肝炎の治療を受けたマリアムさん(左)と夫

私たちがマバン郡に入ったのは2012年5月です。スーダンの青ナイル州バウというところに住んでいたのですが、紛争から逃れてきました。武器も持っていないので、避難したのです。ほかの14世帯とともに徒歩で11日間かけて国境通過地点にたどり着き、そこでさらに10日間過ごした後、バティルに案内されました。

到着当初はよかったのですが、やがて病気になってしまい、今は順調とはいえません。1人目の妻が病気になり、(2人目の妻である)マリアムと私自身も病気になりました。3人とも、黄色い目をしていました。

12月にマリアムが病気になったとき、初めは何が起きたのかわかりませんでした。体中が熱くなり、うめき続けていました。目は黄色く、尿が赤くなりました。その時点でマリアムは妊娠していたので、病院に連れて行ったのです。何にも反応しなくなり、ただ横たわっているだけでした。そして、病気のせいで流産してしまったのです。

私の滞在しているテントは病院からそう遠くないため、夜はテントで就寝し、毎朝マリアムを見舞いに行きました。病気がよくなったようで、私も嬉しいです。もっと子どもが欲しいと考えています。戦闘が収まれば、バウに戻るつもりですが、今も続いていると聞きました。ですから、ここでの滞在を続けるつもりです。

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