中央アフリカ共和国:紛争の傷跡――MSF、医療援助を継続

2013年04月15日掲載

中央アフリカ共和国の首都バンギを反政府勢力「セレカ」が制圧して3週間。市内は平静を取り戻しつつあり、日常生活が再開されている。一方、この紛争に巻き込まれて負傷し、国境なき医師団(MSF)の治療を受けている人も少なくない。医療を受けられる場所は少なく、人手も足りていないのが現状だ。治療を続けている患者に話を聞いた。

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ノエルさん(40歳)/バンギ第8区・コンバッタン在住

3月24日の日曜、繁華街で警備員のシフトを終えた帰宅途中に、セレカがバンギに侵攻したのです。セレカは街の至るところで発砲しました。公共交通はストップし、大通り沿いに自宅まで歩くほかありませんでした。

歩いていると、突然、胸を撃たれたのです。すさまじい痛みを感じて倒れました。助けを呼びましたが、やがて意識を失いました。

どこから銃撃されたのかはわかりません。狙って撃たれたのかと思いましたが、あちこちで銃声が聞こえていたため、流れ弾だったのでしょう。幸いだったのは、2人の方が私を助け起こし、赤十字国際員会(ICRC)のところに連れて行ってくれたことです。赤十字はさらに私を(現在入院中の)総合病院に搬送し、MSFに治療を引き継ぎました。この治療がうまくいき、できる限り早く日常生活に戻れるよう願っています。

ジョーダンさん(14歳)の母/バンギ第8区・ミスキーヌ在住

流れ弾が足にあたって治療を受けている男性

セレカがバンギに侵攻してきたときは、息子と自宅にいました。セレカが撃ったライフル弾がそれて、息子の足に当たりました。教会の牧師さんが連れて行って下さった総合病院に、3月31日から入院しています。

病院ではMSFが活動していて、負傷の治療にあたる病院スタッフを支援している様子がうかがえました。けがをしている人は大勢います。ジョーダンの回復は順調です。早く治って、すぐに退院できるとよいのですが。

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