ジンバブエ: 「子宮頸がん」について考えてみませんか?

2017年04月07日掲載

「検査を受けてよかった」と語るマーガレットさん(中央)(2016年6月撮影) 「検査を受けてよかった」と語るマーガレットさん(中央)
(2016年6月撮影)

子宮頸がんの発症率は世界的に上昇傾向にあるとみられ、特にアフリカ南部の発症率の高さが目立ちます。今回の記事で取り上げたジンバブエも発症率が高い国の1つです。

多くの途上国では、子宮頸がんの検査・治療体制が非常に限られており、予防プログラムも普及していません。ジンバブエも例外ではなく、国境なき医師団(MSF)は保健省と連携し、予防・検査・治療を一体的に提供しています。

MSFは「早期発見・早期治療が非常に重要」という点を広く伝える役割も担っています。来る4月9日は「子宮の日」。ジンバブエのマーガレットさん(58歳)の体験談を通して、私たちにとっても関心の高いこのテーマについて考えてみませんか?

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「病変に気づけてよかった」/マーガレットさん(58歳、グツ在住)

マーガレットさんと指導担当のMSF・チグラ看護師(2016年6月撮影) マーガレットさんと指導担当のMSF・チグラ看護師
(2016年6月撮影)

長女は子宮頸がんで亡くなりました。体調の変化を私たち家族にも打ち明けなかったので、わかったときにはもう手遅れでした。

2016年2月、キモンベ地域病院の看護師さんから子宮頸がんのスクリーニングの話を聞きました。私は8年前に離婚しています。子宮頸がんの症状が出たことはありませんでした。それでも、看護師さんから「リスクはまだあるんですよ」と教わったので、検査を受けることにしたのです。

検査を予約した日、徒歩で2時間かけて病院へ向かいました。その結果、子宮頸管に病変があることがわかったのです。医療スタッフから、直ちに凍結療法を開始してよいかどうかと聞かれました。病変を凍結させる方法で治療するというものだそうです。

最初は受け入れがたいことだと感じました。がんになってしまったと思ったからです。でも、看護師さんたちが相談にのってくださり、話を聞いているうちに治療を受けても大丈夫そうに思えてきました。

凍結療法というのがちょっと不安でしたが、受ける決心をしました。そして治療後、また徒歩で2時間かけて帰宅しました。治療中に痛みを覚えたり、具合が悪くなったりすることはありませんでした。

半年後、経過観察のために来院しました。「病変はなくなりましたね」と言われました。ついでにHIV検査も受け、結果は陰性でした。「次回のスクリーニングは3年後なので、それまで来院する必要はありません」と言ってくださいました。

次女や三女にもスクリーニングを受けるように説得していますが、彼女たちは姉が子宮頸がんで亡くなる姿を知っているだけに恐怖心がぬぐえないようです。「検診を受けてがんが見つかるぐらいなら、診断がつかないまま死んだほうがまし」などと言っています。

でも、私は病変の存在に気づけてよかったと思っています。治療を受けてきちんと治すいい機会となったのですから。

  • インタビューは2017年3月に行いました。

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