ウガンダ:紛争続く隣国から5万人が避難

2013年08月09日掲載

コンゴ民主共和国・北キブ州で続いている抗争で、カマンゴ村への襲撃があり、約5万人の地域住民が隣国ウガンダに避難している。国境なき医師団(MSF)は、ウガンダのブンディブギョ近郊の一時滞在キャンプ(滞在者約2万人)や、国境沿い滞在している人びとを対象に医療・人道援助を行っている。MSFの活動責任者であるリュバン・ポティエに現状を聞いた。(2013年7月23日現在)

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ウガンダに入国した人の数は?

推計4万~5万人とみられます。多くの人が国境沿いの村、学校、地域で受け入れてくれる個人宅などに分散しているため、正確な数の把握は困難です。

避難者のうち推計2万人はブブクワンガ一時滞在キャンプにいます。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が設置したもので、国境から約18kmの位置にあり、ブンディブギョの近郊です。既に1万7000人が難民登録を受けています。

一時滞在キャンプの衛生インフラの状態は?

一時滞在キャンプでMSFの診療を受ける人びと

主な懸念の1つが飲用水の供給です。1人あたり1日10リットルという現在の供給量は、十分とは言えません。MSFは、緊急時の標準である1人あたり1日15リットルまでの引き上げを目指しています。大容量の貯水タンクを載せたトラック数台が数日以内に到着し、目的の水準を達成できると見込んでいます。

もう1つの懸念事項が衛生設備です。100~120人余りにつきトイレ1基という状態、増設する必要があります。目標は60人に1基です。トイレの増設は、病気の流行リスクを最低限にとどめることにつながります。

難民の健康状態は?

MSFが活動中のブブクワンガの医療施設にはもともと、分娩台10台を含む、計20床が設置されていますが、満床状態です。MSFがテント1張を増設し、病床数を計30床に増やしました。

7月18日~23日の患者数は1日300人を超えています。診療対象は主に子どもの呼吸器感染症、マラリア、下痢。感染症や下痢の原因は水質汚濁です。

キャンプ内では、生後9ヵ月~15歳を対象にはしかの集団予防接種を行っています。以前から滞在している子どもだけでも6000人に接種が必要と見込んでいます。これまでに完了したのは2600人です。予防接種の機会に栄養検査も行い、中程度および重度栄養失調率が高いことを確認しています。現在、130人の子どもの治療中です。

難民の滞在環境の整備は?

整備は遅々として進んでいません。現地入りしている各団体が活動をすり合わせる必要があるでしょう。どの団体が何をするのか?何の担当なのか?多くの難民が現在も手作りの小屋で生活しているのです。

ブブクワンガに新しいテントの搬入が予定されています。UNHCRが新たな保護施設を設置するまではそれを利用することになるでしょう。ここは一時滞在キャンプなので、人びとの滞在期間は数日間だけです。その後は常設キャンプへと移ります。

人びとには、調理器具、貯水容器、せっけんなどの必需品が支給されています。さらに、世界食糧計画(WFP)が食糧配給で穀物粉、豆、ポリッジを提供中です。

一時滞在キャンプ以外の場所へ避難した人びとの状況は?

UNHCRが、国境沿いの村や学校にいる人を一時滞在キャンプへ誘導しています。到着した人びとは、数日以内に常設キャンプへと移動することになります。

MSFは地域の個人宅に身を寄せている人びとについて簡易調査を行いましたが、キャンプ滞在者ほどの医療ニーズはありませんでした。また、かなり分散して滞在しているため、各地の保健医療施設の利用にも影響は出ていません。こうした人びとについて、MSFは、はしかの集団予防接種と栄養検査を行う可能性があります。

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