シリア:内戦激化......医療崩壊の悲劇にMSFは?

2013年03月13日掲載

避難生活を送っているシリア人家族

シリア国内で、政府軍と反体制勢力との武力衝突が激化し、2年が過ぎようとしています。人びとを取り巻く環境は、もはや壊滅的です。国内外で大勢の人が避難を余儀なくされ、援助も乏しい中、過酷な生活を強いられています。

こうした人びとの危機に対する紛争当事者の無関心が、問題の解決をさらに阻んでいます。

国境なき医師団(MSF)は紛争当事者に対し、人道援助を巡る取り決めについて話し合うことを求めています。また、各国政府、国際連合、資金援助機関には、NGOが行っている援助活動を後押しすることが急務だと訴えています。

「日々の心配事は爆撃と……」――死と隣り合わせの生活

シリア国外に逃れた男性。「国内の病院には行けません。なぜなら……」と証言する彼の右手は、包帯で覆われています。黒いヒジャーブをまとった女性は「日々の心配事は、爆撃と……」と話します。MSFはこうした人びとへの医療援助を行っていますが、政府認可を得られていません。

紛争の最初の犠牲者が出てから2年。亡くなった人は推計7万人とも言われます。MSFの治療を受けた人びとや、MSFスタッフへのインタビューを通して、シリアの現実をお伝えします。

いま、シリアで起きていること~患者たちの証言~

MSFの診療の順番を待つ女性たち

「昼も夜も銃声が聞こえてきます。その先にはヘリコプターや戦闘機……。ほぼすべての村人が避難してしまいました」(9歳の少女の母親)
「娘は、通りに出ていて砲撃にあり、顔などに傷を負いました。いつ回復するのか、一生傷が残るのか。今はわかりません……」(8歳の少女の父親)

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「パン屋に並んでいました。そこへ飛行機が襲来して、ミサイルを2発撃ったのです」(35歳男性)
「ヘリコプター3機が、大型ごみ箱ぐらいの大きさの爆弾を投下しました。3人が亡くなり、20人が負傷。その日、村を離れることを決めました」(9歳の少年の父親)

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"非人道的な環境"――レバノンのシリア人難民

シリアの周辺国、レバノン、イラク、ヨルダン、トルコなどには、数十万人が避難しています。爆撃の恐怖からは逃れたものの、避難先で新たな困難に直面しています。「爆撃さえなければ……シリアに帰ります」と話す男性。避難生活の現実と、私たちにいま求められていることを、難民となった人びとのインタビューを交えてお伝えします。

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