フィリピン:台風30号被災者緊急援助への寄付を募集開始

2013年11月12日掲載

国境なき医師団(MSF)日本は、台風30号により甚大な被害を受けたフィリピンでの緊急援助活動向けに、使途を指定した寄付の募集を開始した。寄付金は被災地域での医療援助活動、救援物資提供に使用される。

壊滅的な被害を受けたレイテ島では、多くの医療施設が気象津波の直撃により被災、医薬品・医療機器も流された。負傷者はフィリピン政府軍が医療を提供しているタクロバン空港付近に集中している。自然災害の被災地では骨折や裂傷などが多く見込まれ、症状の悪化や破傷風などの感染症を防ぐために一刻も早く治療を開始する必要がある。

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援助スタッフ50人、物資329トンがセブ島に集結

ベルギー・オステンド空港で積み込まれる緊急支援物資 ベルギー・オステンド空港で積み込まれる緊急支援物資

MSFは11月9日より緊急援助チームの派遣を開始した。現在15人のスタッフがセブ島を拠点に、被災状況、医療ニーズの調査にあたっている。12日には医師3人を含む最初の医療チームが、タクロバン入りする。タクロバンでは、まだ機能している病院1ヵ所を確認しており、人員、物資、機器による支援を2日以内に開始する予定だが、台風の進路上にある他の何百もの町や村との通信・交通は遮断され、進入が困難な状況が続いている。

MSFは近日中に現地の援助チームを50人規模に拡大する予定で、医療スタッフ、ロジスティシャン(物資調達、施設・機材・車両管理など幅広い業務を担当するスタッフ)、心理療法士などのスタッフが、タクロバン、セブ島西側の島々を対象に援助活動を開始する。MSF日本からも、看護師とロジスティシャンの2人が12日にセブ島入りしたほか、数日以内には他のスタッフも現地入りする予定だ。

また、329トンの医療・救援物資も順次現地へ送られている。現在ドバイおよびベルギーからチャーター輸送機4便により、負傷者治療に使用する医療キット、診察用の資機材、破傷風ワクチン、テントや衛生キット、給排水設備などの救援物資をセブ島へ移送中だ。さらに、フランスから仮設病院用のエアーテント、医療機器が今週中にセブへ向かう予定だ。

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