アフガニスタン:MSF、クンドゥーズの爆傷者22名を緊急収容

2013年01月29日掲載

アフガニスタン北部クンドゥーズ市の中心街で1月26日に大規模な爆発が起き、国境なき医師団(MSF)は負傷者22人を同地の外科病院に受け入れた。

記事を全文読む

武器持ち込み禁止サインがかかるクンドゥーズ外科病院の
入り口ゲート(2011年12月)

爆発に巻き込まれた22人のうち5人が病院到着直後に死亡、2人が手術中に死亡した。この2人を含む17人がMSFの治療を受けたが、そのうち11人が致命傷を負っており、危険な状態だった。受け入れた患者のほぼ全員が爆発による骨折、頭部外傷、胸部・腹部外傷などのけがを負い、専門的な外傷手術を必要とした。

爆発直後、人びとが病院になだれ込み、家族らの安否確認を始めたため、病院の敷地が人であふれ、一時的に入り口を閉鎖しなければならなくなった。現地のMSFの活動責任者、オーレリアン・マレシャルは「気持ちはわかるが、スタッフが救急処置を行う場所を確保するための判断だった」と説明する。

この病院では、患者を負傷の程度に応じて区別する「集団被害への医療対策」を導入したことで、緊急な治療が必要な患者の特定、対応が可能になっている。

MSFは、クンドゥーズの外科病院の運営を2011年8月に開始して以来、紛争による負傷者や、その他の致命傷患者に救急外科や継続治療を提供している。2012年は、合計1万人を治療した。

アフガニスタン国内のMSFの施設では、例外なく厳しい「武器持ち込み禁止ルール」が設けられ、患者の安全と保護が徹底されている。マレシャルは 「敷地の外で何が起きようと、病院は医師が職務をまっとうし、患者が救命治療を受けられる安全な場所でなくてはなりません」と話している。

MSFは、首都カブールのアーメッド・シャー・ババ病院と、ヘルマンド州の州都ラシュカルガのブースト州立病院でも活動中し、ホースト州では産科病院も運営中だ。いずれの活動地でも無償で質の高い医療を、必要とする人に分け隔てなく提供している。

アフガニスタンにおけるMSFの活動は、すべて民間からの寄付によるものであり、いずれの国の政府からも資金提供は受けていない。

関連情報