病院が攻撃されている状況に目を向けて――MSF、証言活動を開始

2016年05月23日掲載

アフガニスタン、シリア、イエメンなど、世界の紛争地では昨年来、医療施設を標的にした攻撃が繰り返されている。国境なき医師団(MSF)は、こうした非人道的事態を強く非難し、医療の保護という国際的な原則が守られるよう、国際社会に理解と行動を求めてきた。

日本においても、病院が攻撃されている状況を広く一般社会に証言・共有し、国際ルールが守られるよう、団体の枠組みを越えて理解と協力を求める活動を開始する。2016年を通したこの活動の第一弾として本日、公式サイトに特設ページ、「病院を撃つな!:患者が攻撃の対象となってはならない」を開設、さらに日本の主要オピニオン・ニュースサイトである「アゴラ - 言論プラットフォーム」「ハフィントンポスト日本版」「BLOGOS(ブロゴス)」の3媒体に、MSF日本会長・事務局長の連名で寄稿を行った。

机上の空論に終わらせないために

国連安全保障理事会は5月3日、紛争下での病院、医療・人道援助活動従事者、傷病者への攻撃を強く非難し、そうした事態に対して迅速で公正な調査を求める決議を全会一致で採決した。この決議作成には、日本も提案5ヵ国のひとつとして加わっている。この国連安保理決議が机上の空論に終わり、反故にされるようなことがあってはならない。

「私たちは患者を見捨てはしません。そして、沈黙もしません。医療を求めること、そして医療を提供することが自らの死の宣告となってはならないのです」。MSFインターナショナル会長 ジョアンヌ・リュー医師は、安保理の会合でこう演説した。

医療施設の攻撃・破壊が意味するものは何か――国際社会のこれからの歩みが問われている中、MSFは多くの人びとからの理解と協力を求めていく。

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