コンゴ民主共和国: 武力衝突で避難者多数、MSFが援助拡大

2013年09月19日掲載

コンゴ民主共和国北東部のオリエンタル州イトゥリ地方南部の派遣を巡って、政府軍と民兵組織「コンゴ愛国的抵抗戦線(FRPI)」が武力衝突し、大勢の地域住民が避難する事態となっている。国境なき医師団(MSF)は同地方のゲティで、"国内避難民"となった人びとを対象とした医療援助活動を拡大している。

MSFのゲティにおける最初の活動は2006年。政府軍と民兵組織の戦闘から避難した人びとを援助した。2008年以降は同地で継続的に活動し、診療所とゲティ総合病院を支援している。

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避難者が殺到、数日で人口5倍に

ゲティでMSFの援助を受ける人びと ゲティでMSFの援助を受ける人びと

戦闘は2013年8月22日に始まった。ゲティ駐在のMSFチームの診療件数は、避難してきた人びとの影響で3倍に増加した。MSFは、各避難キャンプの周辺2ヵ所に新たな医療施設を開設。1日平均で合計500件以上の診療を行っている。

ゲティ住民の代表者たちの推計によると、わずか数日のうちに地域人口が5倍に増加したという。MSFスタッフは、約2万人を対象に、24時間体制での飲用水の供給も行っている。

MSF緊急対応コーディネーターのマルク・ポンサンは「大人数が集団で不安定な環境に置かれています」と語る。MSFは同地の保健状況の分析を継続。複数のキャンプにできるだけ早く、合計800基のトイレを設置する計画だ。また、ゲティと周辺地域の1万人に、ビニールシート、毛布、蚊帳、石けんも配布する予定だ。

ポンサンは次のように訴える。 「イトゥリ地方の人道的状況に大きな不安が募ります。この地域にこれほど大勢の避難者が押し寄せたのは、2008年の緊急事態以降、初めてのことです。軍事紛争に巻き込まれた人びとの緊急ニーズへの対応には、大きな困難が伴います。MSFは現地入りしている唯一の人道援助団体ですが、住居、食糧、その他の必須物資について、すべての人の需要を満たせるほど供給できる状況ではありません」

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