エジプト: MSF、暴動地域で緊急医療援助

2013年08月23日掲載

エジプトで政情不安が2013年6月下旬から続いており、国境なき医師団(MSF)のカイロ駐在チームが、市内やその他地域で医療援助を行っている。MSFは、主要な公立・私立の医療施設と緊密に連携し、陣営にかかわらず、医療物資・医療機器を提供している。

MSFはエジプトで2010年から活動。今回の緊急援助活動のほか、大カイロ都市圏2ヵ所で母子保健医療施設を運営している。

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医師・病院のネットワークを支援

また、暴動地域で被害者の緊急ニーズに対応しているエジプト人医師のネットワークや、負傷者を受け入れている病院の支援も行っている。MSFとしても、薬や手術具の不足といった問題のあることを確認している。

最近の例では、カイロ都心のフセイン病院やシナイ半島のアリシュ病院に、薬、医療物資、手術器具の調達を支援。一部の薬や医療物資は、暴動現場の近くで診療所を運営する医師の一団にも送られた。

MSFのオペレーション・コーディネーターであるマリオ・ステファンは「優先事項は、エジプトの公的な保健医療機関や市民団体が多数負傷者に適切に対応し、必要な人に医療が届くようにすることです。各機関・団体の尽力で、これまでのところ、緊急医療ニーズに対応できています」と話す。

さらに、国内団体が野外病院を開設し、負傷者の治療にあたっている。ステファンは「暴動が起きると、道路が封鎖されたり治安が悪化したりして、その地域への進入ができなくなってしまいます。そのため、医師たちは事前に現場に入っています」と説明する。

現地の医師を研修、マスカジュアリティーにも備え

6月30日に各地でデモがあることを予測していたMSFは、相当数のエジプト人医師を研修し、医療機器や薬剤を提供していた。負傷者などに素早く適切に対応するためだ。

一方、保健省スタッフを対象に、多数の負傷者が一度に運ばれて来る事態(マスカジュアリティー)について、効率的な対応方法も指導している。

MSFは引き続き、カイロをはじめ、国内全域の状況を注視。保健医療の不足が生じた際には追加の援助を行う。

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