ソマリア: MSF、4年ぶりに活動再開――栄養失調と小児科治療を提供

2017年06月27日掲載

MSFの診療を受ける栄養失調の子どもたち MSFの診療を受ける栄養失調の子どもたち

国境なき医師団(MSF)はソマリアでの活動を4年ぶりに再開した。プントランドで自治政府が支配しているガルカイヨ市北部に入り、ムドゥグ州立病院の支援に携わっている。MSFはソマリアの情勢悪化の影響で、2013年8月に活動を中止し、撤退していた。

MSFは州立病院で、5月に栄養治療プログラム、6月に小児科の提供をそれぞれ開始した。集中栄養治療センターには1日平均10件の受け入れがあり、これまでに5歳未満の重度急性栄養失調の患者を349人治療した。患者数は最も多い時で111人を同時に受け入れた。

また、はしかの患者201人を隔離病棟に受け入れ治療。さらに、小児科を開始した6月以降は、入院患者100人、外来患者2297人に対応した。

ソマリアでは人道援助活動を行っている個人・団体への暴力が横行し、MSFもたびたび被害を受けていたことから、2013年8月、過去22年にわたる活動に終止符を打つ苦渋の決断をした。

しかし、撤退後も情勢の観察を続け、活動の安全性が保てるか、人道援助の提供が尊重されるか、という点を精査していた。その上で、関係官庁との連絡を再開した。

活動再開にあたり、紛争の全当事者に、ソマリアの人びとのための医療・人道援助を後押しするよう、また、再び命をかけて援助に臨むスタッフの安全を尊重するよう改めて求める。

過去の経験を踏まえ、MSFの活動規模は慎重かつ控えめなものとなっている。プントランドで予定している医療・人道援助プログラムも一定の規模にとどまる見込みだ。MSFがソマリアに常駐する可能性、活動プログラムの規模を拡大する可能性、他地域でも活動する可能性は全て、官民問わずソマリア全体から活動が了承され、積極的に支持され、協力を得られるかどうかにかかっている。

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