中央アフリカ共和国: 市街地を巻き込んだ戦闘で負傷者多数

2017年05月17日掲載

バンガッスー周辺の橋はことごとく破壊されていた バンガッスー周辺の橋はことごとく破壊されていた

中央アフリカ共和国のムボム州バンガッスーで市街地を巻き込んだ戦闘が起き、多数の負傷者が出る事態となっている。国境なき医師団(MSF)はすべての紛争当事者に対し、医療者が救急医療を必要とする負傷者に接触できるように、停戦に合意するよう要請した。

MSFがバンガッスー病院で5月15日までに治療した負傷者は計60人(13日に22人、14日に4人、15日に34人)。また、移動診療チームがモスクで10人を治療した。そのうち5人は手術が必要だったが、戦闘の影響で病院へ搬送はできなかった。

MSFの副活動責任者を務めるルネー・コルゴは「負傷者はまだいるとみられますが、銃撃戦の影響で来院できない模様です。一方、市内中心部での移動も不可能で、正確な負傷者数を把握できていません。MSFはすべての紛争当事者に対し、停戦に合意して負傷者の搬送と最低限の人道援助の提供を保障するように要請しています」と話す。

「すべての負傷者は医療を受ける権利がある」

戦闘から避難した住民たち 戦闘から避難した住民たち

戦闘が始まってからの数日間で住民の一部は避難したが、自宅から出られない人もいる。ルネー・コルゴは「すべての負傷者は医療を受ける権利があります。民間人を標的にしてはなりません。紛争当事者は病院をはじめとした医療施設や救急車、その人員の安全に配慮する義務があります」と訴える。

同国東部の紛争はここ数ヵ月で激化した。情勢が比較的安定していたムボム州にも3月以降、戦火が及んでいる。5月8日にも、MSFのバンガッスー病院チームは12人を治療している。患者は市街地から25km離れた場所で起きた国連軍と武装勢力による戦闘で負傷した人びとだった。

MSFは、中央アフリカ共和国では10ヵ所以上の地域で活動している。また、バンガッスー病院を2014年から支援している。そのほか、ヨンゴフォンゴ、ムバラジネ、ニアカリの診療所を支援し、必須医療を20万6000人に届けている。2017年1月から3月にかけて、バンガッスー病院では約2000人を治療した。

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