シリア: 包囲解除のアレッポ市東部で緊急援助――MSFの複数チームが現地入り

2016年12月19日掲載

シリア内戦の激戦地となったアレッポ市東部がシリア軍・ロシア軍によって制圧され、住民の避難が始まっていることから、国境なき医師団(MSF)も現地で避難支援と避難者への対応にあたっている。

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医薬品・医療物資を拠点病院へ寄贈

MSFは負傷者や避難者の受け入れ拠点となっているアクラバト病院に医薬品・医療物資(17m3)を寄贈した。これに先立ち、MSFは病院から6km先のアトメ村に倉庫を設置して、医薬品・医療物資45トンを搬入していた。さらに、救援物資のパッケージ700組もアトメ村に搬入済みで、1000組を追加する準備も進めている。

12月16日には、3班がサルマダとアタレブを訪問し、避難者の生活状況、および1次医療、食糧、避難所、救援物資のニーズを調査した。

MSF支援先の医療ネットワークは機能維持

MSFと連絡を取り合っている現地の医療スタッフによると、避難してきた人びとは5ヵ月もの包囲戦を経験し、危機的状況にあるという。一方、MSFの支援を受けて医療活動を続けていた現地の医療従事者は無事で、現在も傷病者の避難を手助けしている。

赤十字国際委員会(ICRC)は、まだ数千人が脱出に向けて待機しており、避難完了には数日かかるとの見解を示している。12月16日には、民間人を乗せたバスがアルラシュディーンで銃撃を受け、アレッポ市へ引き返す事件が起きた。これにより避難活動が一時停止するなど、情勢はいまなお不安定だ。


MSFはシリア北部で合計6軒の医療施設を運営している。また、国内全域の病院・診療所合計70軒以上を支援している。さらに80軒の医療施設に臨時で緊急医療物資を寄贈している。支援先施設は現地のシリア人スタッフが運営しており、MSFスタッフは派遣されていない。

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