ハイチ: MSF、ハリケーン被災地で緊急援助――コレラ流行の報告も

2016年10月11日掲載

ハリケーンの被害を受けた住宅 ハリケーンの被害を受けた住宅

ハイチに上陸した大型のハリケーン「マシュー」が各地に甚大な被害をもたらしている。国境なき医師団(MSF)は調査チームをチビウォン半島、アルティボニット県、北西県のそれぞれの被災地に派遣し、被害状況・医療援助ニーズの把握と、被災者の診療を続けている。

被災地では、清潔な水の不足から川の水を直接飲むなどしてコレラに感染するケースが相次いでおり、対策が急がれる。一方、橋や道路が破壊されたために孤立しているとみられる地域もあり、現地入りに全力を注いでいる。

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清潔な水の不足でコレラ流行も

骨組みだけになった自宅の玄関に立つ少女 骨組みだけになった自宅の玄関に立つ少女

南西部の主要都市ジェレミィでは、拠点病院が被害を受けたほか、停電・断水していることを確認している。また、傷口が感染症を起こしている患者やコレラ患者も非常に多い。MSFチームは10月8日と9日の土日に250件の診療を行った。

南部の港湾都市ポルタピマンでは、浄水処理をしていない水源から汲んだ生水を飲んでコレラになるケースが報告されている。10月9日、MSFチームは医療物資をポルタピマンに搬入し、39人のコレラ患者を治療した。

一方、北部のプティット・リヴィエール・ド・ニプでは、MSFチームは2日間で200件の診療を実施した。多くの人が冠水した地域を徒歩で避難してきたため、足の傷が高い確率でみられる。また、清潔な水がないために多くの人が川の水を直接飲んでいると報じられている。

現在、MSFは被害がより深刻だとみられる南西部に到達しようと試みている。橋や道路の被害を受けて、現地入りは困難な状況が続いている。近日中に近隣の山岳地帯のニーズも調査する予定だ。

MSFは首都ポルトープランス市街地で複数のプログラムを運営している。ドルイヤール病院の熱傷専門施設、マルティッサン25区の救急・容態安定化センター、産科救急センター、性別およびジェンダーに基づいた暴力を対象とした専門施設プラン・メム診療所、フィガロ・コレラ治療センターなど。また、ディクイニ・コレラ治療センターの支援も行っている。

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