ブルンジ:首都の数ヵ所で爆弾爆発、負傷者60人を治療

2015年11月19日掲載

MSFは周辺国でもブルンジからの難民に医療を提供する
(タンザニア・ニャルグス難民キャンプ)

国境なき医師団(MSF)は11月16日、ブルンジの首都ブジュンブラの複数地域でおきた爆弾爆発により負傷した合計60人を治療した。負傷者は同日午前のごく短時間のうちにMSFの外傷センターへ次々と搬送された。MSFは集団外傷への対応計画を実践、最も容体の深刻な患者を優先的に処置できるようトリアージ(※)を行い、手術室を追加稼働させて数時間のうちに5件の緊急手術を行うなどした。

  • 重症度、緊急度などによって治療の優先順位を決めること

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質の高い医療を分け隔てなく

同外傷センターの設備はベッド43床、緊急処置室1室、手術室2室、集中治療室1室。暴力で外傷を負った人を含め、受け入れ基準を満たす全ての来院者に無償で医療を提供している。MSFオペレーション・マネージャーのリヒャルト・フェールマンは「私たちの目的は、質の高い医療を民族、宗教、政治的信条の別なく届けることです」と話す。

同センターでは7月の開設以降、630人の負傷者を受け入れてきた。このうち少なくとも390人に入院治療が必要だった。MSFはブジュンブラで負傷者と救急患者を治療する数少ない国際団体の1つ。ブルンジ国内の活動は個人の寄付のみを財源とし、いずれの国の政府からも出資を受けていない。

ブルンジにおけるMSF

MSFのブルンジでの活動は20年余りに及ぶ。2015年5月、大統領選を前に緊張の高まったブジュンブラでは活動を強化。デモ活動の現場近くの3診療所を支援し、公立医療機関の入院患者約120人への無償の医療提供を手助けした。また、市内のプリンス・ルワガソレ病院の医療スタッフに外傷治療の研修を行うとともに、薬その他の医療物資を寄贈している。

2015年1月には、重症マラリアからの救命を目的とするプログラムの、保健省への段階的移管に着手した。同プログラムではこれまでに約2700人のマラリアを治療している。2015年8月にはウルムリ・センターの管理運営をブルンジ保健省に引き継いだ。同センターはギテガ県の地域病院内の産科フィスチュラ専門治療施設で、2014年の手術数は364件にのぼった。

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