中央アフリカ共和国:首都の武力衝突で避難者が数万人に

2015年10月15日掲載

暴力が起きた後のバンギ市内 暴力が起きた後のバンギ市内

中央アフリカ共和国の首都バンギでは、9月26日に起きたイスラム教徒の男性の殺害が引き金となって暴力的状況が再燃、約4万人が住まいを離れ、空港近くのムポコ・キャンプなど複数の場所に避難する事態となっている。国境なき医師団(MSF)は、恒常的な緊張状態と混乱を背景に、一時避難所や市内の病院などで避難者に引き続き援助を提供している。

バンギでMSF活動責任者を務めるジャン・ギイ・バトーは「人びとは着の身着のままで自宅を離れ、劣悪な環境に身を置いています。大半の人が雨風を遮るものも食糧も持たず、医療もほとんど受けられていません」と話す。

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市民に及ぶ直接的な暴力被害

MSF総合病院で治療を受ける患者 MSF総合病院で治療を受ける患者

10月2日、不穏ながら町に静けさが戻ったためMSFは速やかにニーズ調査に乗り出し、10月4日には今回の新たな避難者に救急医療の提供を始めた。また、神学校(FATEB)、ベンズヴィ地区、ジャン23施設、キリスト教再臨派施設にある一時避難所に移動診療チームを派遣。また、市内の小児病院への支援も行っている。10月4日から9日までのFATEBとベンジヴィにおける診療は合計1063件に上り、主な症例はマラリア、呼吸器感染症、皮ふ病、下痢で、全体の17%が5歳未満児だった。口コミの効果もあり、患者数は日を追うごとに増加。多数のニーズに応えるため、MSFは新たな活動の立ち上げも検討している。

今回の暴力で最も深刻だったのは、市民が強制退去や傷害などの直接的な影響を受けたことだ。人道活動従事者とその援助の存在は、バンギを中心に国内各地で、特に1次・2次医療へのアクセスを確保するのに欠かせないものとなっている。バトーは「治安の乱れと情勢不安にも屈せず、多くの現地スタッフは複数の外国人スタッフとともにバンギにとどまり緊急事態に対応しています。コンゴ民主共和国で活動中だった外国人スタッフも到着し、補佐に回っています」と説明する。

MSFはまた、以前から活動を行っている3つの施設でも暴力の被害者に対応。9月26日から10月2日までに、総合病院で負傷者183人、カストール産科病院とムポコ・キャンプ内の診療所で合わせて約200人を治療した。

MSFは中央アフリカで1996年から活動している。2014年は130万件の診療を行い、5万9059人に入院治療を提供した。

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