地中海:救難船3隻がフル稼働――最大規模の救助活動となった1日

2015年09月04日掲載

332人を乗せた木造船から救助されたエリトリアからの男の子 332人を乗せた木造船から救助されたエリトリアからの男の子

9月3日は、国境なき医師団(MSF)が4ヵ月前に地中海での救助活動を開始して以来、最大規模の出動をした日となった。MSFの3隻の救難船、「ディグニティ・ワン」、「バーボン・アルゴス」、NGO「ミグラント・オフショア・エイド・ステイション」(=MOAS、「漂着難民の救護所」の意味)と共同運航している「マイ・フェニックス」は、計6回の出動で1658人の救助を行った。救助された人びとは主にエリトリア、ナイジェリアソマリア出身で、多くの子どもや女性、中には妊娠8ヶ月の妊婦も含まれていた。

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救助の直後に陣痛

救出直後、デッキに横たわって眠りに落ちる女性と子どもたち 救出直後、デッキに横たわって眠りに落ちる女性と子どもたち

この日は朝7時にバーボン・アルゴスがリビア・ズワーラ沖北の公海で353人を木造船から救出したのを皮切りに、ディグニティ・ワンが合計323人を乗せていた3艇のゴムボートを救助。その後バーボン・アルゴスがさらに別の木造船から約650人を救助。マイ・フェニックスは昼過ぎに、332人のエリトリア人を救出した。この日救助した1658人のうち、女性は547人、幼児と赤ちゃんを含む子どもは199人に上った。

バーボン・アルゴスで緊急対応コーディネーターを務めるリンディス・フルムは「昨日は大変な数の人びとがMSFによって救助されましたが、海に出ている私たちのチームにとって、活動の中心は常にその一人ひとりに向けたものです」と話す。

フルムはこの日の活動で最も心に残っていることについて、「セネーさんというあるエチオピアの女性は、妊娠8ヵ月で、救助された直後に陣痛が始まりました。ご主人のジョセフさんがつきっきりでそばにいました。セネーさんが赤ちゃんを無事に産めるよう、この若いご夫婦は医療搬送されイタリアへ向かいました。私たちは赤ちゃん誕生のニュースを心待ちにしています」と語った。

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