コロンビア:北西部チョコ県で新たな避難民に援助

2009年04月10日掲載

コロンビア北西部チョコ県のデュバサ川周辺で最近新たに避難する世帯が生じたことを受けて、国境なき医師団(MSF)は医療ケアと水・衛生面の援助を開始した。

3月初旬にこの地方で民兵組織と国民解放軍(ELN)との間で緊張が高まったため、多くの世帯が自分たちの村を後にして避難を余儀なくされた。これらの人びとは人口およそ1200人の小さな村カトルに避難したため、同村の人口は2千人に増大した。

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過密状態の生活環境により病気のリスクが増大

ボートによる移動診療。チョコ県にて ボートによる移動診療。チョコ県にて

MSFは3月初旬からカトルにおいて避難民に対する医療ケアおよび心理・社会的支援を提供している。コロンビアにおけるMSFの医療コーディネーター、オスカー・バーナルは語る。「地元コミュニティは大いなる団結力を発揮し、避難民たちを家に迎え入れてくれました。しかし現在、1世帯用の家に2~4世帯もが共同生活をしています。こうした過密状態によって、感染症がまん延するリスクがより高まっています。」

MSFは連日平均70件の医療および心理ケアの診察を行っている。「健康上の主な問題はマラリア、結核、そして子どもの栄養失調です。」とバーナルは説明する。MSFは合併症を伴う妊娠、肺炎、肺外結核の患者をこの地方の中心都市の病院へと移送してきた。移送される患者はMSFのボートでの4時間に及ぶ移動を経て、さらに陸路を移動しなければならない。

またMSFは、現地の保健推進担当者たちに対し、下痢やマラリアの予防方法および経口補水療法の実施方法を指導している。さらに、住民全体を対象に集団駆虫も実施した。この他、衛生用品キットや砂糖、油、米、レンズ豆などの食糧を避難民と元々の住民の双方に配布し、人口が増え続けても住民が清潔な水を確実に入手できるように、村の給水設備を修理した。MSFと地域社会は力を合わせて、地域の優先課題を特定する作業に取り組んだ。

孤立した地域へのボートでの移動診療

デュバサ川は、MSFが2008年1月に移動診療活動を開始したバウド川の支流である。1回に8日間、医療チームがボートで川をさかのぼり、川岸の孤立した集落を訪れている。3月には、通常のアウトリーチ活動(※)の際に、カトルで新たな避難民世帯を発見したため、直ちに彼らのニーズに対応する活動を始めた。

コロンビアでは400万人を超える人びとが武力紛争によって家を追われており、世界で2番目に避難民の数が多い国となっている。MSFは国内32地方のうち17地方で活動している。

  • こちらから出向いて、援助を必要としている人びとを積極的に見つけ出し、サービスを提供すること

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