グアテマラ:MSFの活動状況 −10月29日現在−

2005年11月04日掲載

チキムリジャ

「スタン」により寸断された道路 「スタン」により寸断された道路

5人の派遣ボランティアから構成されている国境なき医師団(MSF)のチームは、42の村落に1万5千人が点在するチキムリジャでの援助活動を続けている。現存する8ヶ所の診療所の井戸を清掃し、水の供給を復旧することが優先事項である。チキムリジャ全域で3,020の井戸が汚染されている。熱帯性低気圧「スタン」によって脆弱な社会インフラは多大な被害を受けており、いくつかの水源は汚染が著しい。復旧は容易ではない。

チキムリジャでは200~300軒の家屋が完全に破壊された。特に「スタン」によって洪水が引き起こされたリオ・エクラボス川付近の地域における被害が大きい。MSFチームは家屋の再建に必要な物資の提供の必要性について調査を行っている。洪水によってとうもろこし、豆、ゴマの収穫がなくなったため、援助が終了した後に被災者が食糧を手に入れることは難しいと予想される。MSFは特に被害の大きい被災者を対象に、食糧および調理器具セットの配給を行うことを検討している。

A型肝炎の感染が確認されているため、3,000世帯を対象に殺虫処理を施した9,000帳の蚊帳を追加配給する予定である。

オコスとテクン・ウマン

初期の緊急段階は脱し、「スタン」により負傷した人々の治療が始まっている。現時点では道路と水道システム、社会インフラの復旧、家や収穫物を失った被災者の住居確保に活動の焦点がおかれている。メキシコとの国境地帯にあるオコスおよびテクン・ウマンの水・衛生環境は、予断を許さない状況である。MSFチームはオコスの避難所にて水の供給および衛生活動を行っている。井戸は水害にあい、汚染されている。このため、MSFはオコス、およびオコス周辺地域(リモネス、ラス・クルセスおよびマレアス)で貯水タンクとポンプの設置を行っている。

テクン・ウマンでは、いまも800人の被災者が10ヶ所の避難所で生活している。水の状況は望ましいものではない。MSFは避難所で援助物資を配給している。沿岸部にかけては、MSFはラ・インデペンデンシアおよびロス・ラウレス地域に到着し、援助物資を配給、ならびに2基の貯水タンクを設置した。川を隔てた対岸のシウダ・イダルゴ(メキシコ)では「スタン」による被害が大きく、沿岸の建物はほとんどが破壊されていた。

MSFは、コアテペーケで疫病の予防処置を行っている。

サンティアゴ・アティトラン

サンティアゴ・アティトランでは、人々が水の配給を待っている。 サンティアゴ・アティトランでは、
人々が水の配給を待っている。

サンティアゴ・アティトランにおいて、MSFの心理ケアチームは避難所の被災者に個人およびグループでのカウンセリングを行う予定である。この地において、MSFは水・衛生環境の活動に焦点をおいている。10月29日時点で、3基の貯水タンクが利用可能である。疫病の予防処置も行われている。

チームはサンタ・カタリーナ、サン・ペドロおよびサン・マルコス付近での状況を監視する予定である。サンタ・カタリーナ・イスタウアカンの被災者には貯水容器を配給した。

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