フィリピン:台風直撃、MSF外科チームが被災地へ

2014年12月08日掲載

マニラに向けて出発するMSF外科チーム(左から、初雁医師、白川看護師、塩澤医師) マニラに向けて出発するMSF外科チーム
(左から、初雁医師、白川看護師、塩澤医師)

フィリピンに接近していた猛烈な台風22号は、2014年12月6日午後9時ごろにサマール島東部のドロレスに上陸した。サマール島の大部分で電力と通信が途絶え、12月7日時点でも被害の規模は明らかになっていない。また、2013年の台風30号で壊滅的な被害を受け、復興途上にあるレイテ島のタクロバンも暴風雨となった。

国境なき医師団(MSF)は、日本事務局から外科チームを派遣。外科医の塩澤幹雄、麻酔科医の初雁育介、手術室看護師の白川優子の3名が首都マニラに到着し、被災地への移動を開始している。MSFは2013年の台風30号上陸の際も、東ビサヤ地域の被災者に医療活動を提供している。

被災地では、サマール島北西部の複数の地区が浸水し、西側の島が冠水したとの報告がある。また、タクロバン市に駐在中のMSFチームは、台風が上陸していた12月6日の数時間に強風、豪雨、洪水があったと報告している。同市では電力供給も途絶えている。ただ、12月7日午前には、市内に風雨が残っていたものの、人の姿や、少数のバイク、ジープニー(乗り合いタクシー)が走る様子も見られた。

MSFが支援しているレイテ島パロの州立病院では、事前に全ての患者を院内の1棟に退避させており、台風通過中に負傷した人はいなかった。しかし、手術室が損壊した。

台風22号は12月9日にかけて、強い勢力を保ちながらフィリピンを横断する見込み。その影響で豪雨が予想されている首都マニラの状況も懸念される。フィリピン政府はマニラで集団避難を進めている。7日時点では、サマール州とレイテ州の計70万人以上と、イロイロ州およびケソン州の一部地域の住民が避難を完了している。

マニラに到着したMSF外科チームは、ヘリコプター2機も手配済みで、タクロバン市やサマール島の被災地へ向かう態勢は整っている。手術室看護師の白川は「状況を注視しています。速やかに対応し、困っている人びとのもとに向かう予定です」と話す。

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