スマトラ島沖地震:MSFの活動状況

2005年01月12日掲載

概況

伝染病の発生・流行に関する情報は、どの地域のどのチームも確認していない。これまでのところ各活動地での疫学的観察では、発生は見つかっていない。(1月12日付)

  • 外国人派遣ボランティアの数:160人 (1月12日付)
  • インドネシア 派遣ボランティア数:97名
  • でに運び込まれた物資量:189.6トン
  • 物資:高栄養ビスケット、衛生・医療・外科手術用器具 (1月12日付)

公式発表によると現在アチェ州には36万4千人の避難民がいる。その大部分がバンダ・アチェ周辺地域で暮らしており、バンダ・アチェで登録されている避難民は11万人にのぼる。(1月12日付)
インドネシア当局がアチェ州へ援助団体が入ることを制限しているとの報告が出ている。MSFはアチェ州での活動開始以来そのような制限はまだ受けていない。(1月11日付)

MSFベルギー支部/フランス支部 (1月10日付)

MSFベルギー支部は現在、アチェの5ヵ所(バンダ・アチェ、ムラボ、シグリ、ラムノ、クルンサベ)で、約10万人の人々に援助を提供している。(1月12日付)
はしかの予防接種キット(1万人用)2個がフランス支部より到着。(1月12日付)
1月11日にチャーター機がジャカルタに到着。物資はメダンの物資管理基地へトラックで輸送される。(1月12日付)

ムラボ(Meulaboh)

  • MSFは現在ムラボ病院において、新たに機能するようになった小児科、外科、医療の3病棟の支援を行っている。1月9日、40人の患者が外科病棟で治療を 受けたが、その多くは津波で受けた傷の悪化に苦しんでいた。MSFはまた、わずか2千グラムで生まれた未熟児2人のケアも行っている。(1月10日付)
  • アチェの西海岸地域では、MSFはムラボに近いブボン(Bubon)とサマティガ(Samatiga)の2ヵ所で移動診療所を立ち上げた。ブボンの 移動診療所は約1,200人の避難民にとって医療を受けられる唯一の場である。サマティガの移動診療チームは家を失った5万1千人の避難民を支援してい る。(1月10日付)
  • 人口3万1千人のムラボには29の避難キャンプがある。1月8日、MSFはキャンプでの巡回診療を開始した。(1月10日付)
    クルンサべ(Krueng Sabe)(西海岸)
  • ムラボ北部のクルン(krueng)での調査が進められている。チームはクルンに2~3日滞在する予定。21,174人とされるこの町の住民のうち、2,200人が津波で命を奪われた。行方不明者の数は分かっていない。避難民は約6千人である。(1月11日付)

シグリ(Sigli)

  • インドネシア当局が設営したキャンプへの避難民の移動が進められている。避難民は多くの場所に散らばっているため、当局にとって状況を把握するのが困難と なっている。我々はどれだけの人数がいつ移動するのかについての情報を持っていないが、これらの人々の保護の点から、この政策を懸念している。11日、 MSFチームは新たに設置された避難キャンプを訪れた。今後、少なくとも1ヵ所で医療及び衛生面での支援を行う予定である。避難場所の移動はムラボでも行 われる予定である。(1月11日付)
  • はしかの感染患者が1名確認されたことを受け、MSFはシグリを皮切りに国内の全活動地ではしかの集団予防接種を行うことを決定。6ヵ月から15才 までの子ども2万5千人を対象としたはしかの集団予防接種の準備が進められている。ワクチンと注射器はユニセフより支給される。(1月10日付)
  • 東海岸シグリのMSFチームは公立の総合病院の外科病棟で活動を行った。このチームはシグリの3ヵ所にいる避難民1万1千人への巡回診療や予防接種などに 活動を移行するため、インドネシア人保健スタッフのチームにこの活動を引き継いだ。シグリには5万人の被災民がいる。(1月10日付)
  • シグリの4ヵ所で行っている巡回診療では、4日間(1月4~6,9日)で604人を診療したが、上気道感染症、怪我、皮膚疾患、水様性下痢などが多く見られた。(1月12日付)

ラムノ(Lamno)

  • 12日までの診療ではラムノの人々に深刻な健康面の問題は出ていない。ラムノの2ヵ所で行っている巡回診療では、2日間(1月3~4日)で339人を診療したが、怪我のほか、上気道感染症、水様性下痢、心理面の問題などが多く見られた。(1月12日付)
  • MSFはラムノや西海岸へ給水バッグや給水システム用管や貯水タンクなどを運ぶために上陸用舟艇をチャーターした。これらの物資は避難民キャンプ(4千~8千人)や地域住民を対象に給水所を設置するためのものである。ロジスティシャンや巡回診療チームとともに、水・衛生の専門家が7日にラムノへ向かい1週間滞在する予定である。この地域の全人口(避難民と住民)は1万1千人。(1月8日付)
  • チームが訪れた地域の8割は全壊していた。ここでは、住民の75%が津波で死亡したとの報告がある。現在MSFは診療活動を進めている。また、大部分の井戸が海水に浸かってしまっているため、水・衛生環境の整備が急務である。(1月7日付)

バンダ・アチェ

  • 1月9日、バンダ・アチェの移動診療チームはLeupungモスクを訪れ、67件の診察を行った。主な病気は、頭痛、上気道感染症、皮膚疾患など。この地 域には70人の避難民が暮らしていたが、現在は14家族49人が残っている。この地域での輸送事情の悪さは、患者の搬送の障壁となっていた。また、医療へ のアクセスも全くない状態だった。(1月11日付)
  • Leupungを含めたバンダアチェ市内の6ヵ所で行っている巡回診療では、1月1~9日(7日を除く)の間に1,247人を診療したが、上気道感染症、皮膚疾患、怪我のほか、心理面での問題が多く見られた。(1月12日付)
  • 1月7日、バンダ・アチェのMSFチームはFakinah病院の患者のための緊急給水システムを設置した。MSFはアチェ西岸および東岸沿いの村から負傷者数名をこの病院へ搬送した。(1月10日付)
  • 1月8日と9日の2日間でバンダ・アチェの巡回診療チームは、Cot Keung地区のイスラム教系の学校で140件の診療を行った。通常30名の生徒と職員が住んでいるこの学校は、現在周辺地域からの被災民1,856人の 避難所となっている。ほとんどの人々が呼吸器感染症や怪我で苦しんでいるほか、出血性下痢の患者も1名出た。(1月10日付)
  • 約6千人が暮らすLeumpungキャンプでは巡回診療チームによる診療が続けられている。巡回診療では、心理面でのサポートも行われている。バンダ・アチェ市内ではいくつかの援助組織が活動しているため、MSFの活動の必要性は見られない。MSFは市の周辺地域での活動に力を入れている。(1月10日付)
  • チームはバンダ・アチェの町の60%余りが全壊していると報告している。清潔な飲料水の不足に直面し、MSFの水・衛生チームはCik Di Tiro(バンダ・アチェ)のDepkesビルで避難生活を送る1700人に水を供給するため、5立方メートルの給水バッグを設置した。MSFは遺体の回収作業を続けているインドネシア軍兵士と市民ボランティアに対し、遺体収容袋447枚を提供した。また、MSFがこれらの作業スタッフのために設置した消 毒ポイントでは、インドネシア赤新月社のスタッフが研修を受けて担当する予定である。(1月2日付)

ランペンゴ(Lampe-Ngo)

  • 1月9日、医療チームはヘリコプターでランペンゴを訪れた。Sampoiniek周辺にある18の村のうち、9割が破壊されていた。MSFチームは避難民 約75人が暮らしている市場で33人を診察した。心理学の専門家が診た患者の多くが、津波により大切な人々を奪われたと話した。体中に傷のできたある漁師 は、妊娠していた妻を失ったと話し、自分の村が一瞬にして洗い流されるのを目撃したある女性教師は、丘に駆け上り難を逃れたときの様子を詳しく語った。彼 女の14才の娘は未だ行方不明である。(1月10日付)
  • 多くの井戸や水源が津波による海水で汚染され使用できなくなっている。井戸を浄化するには、一度水を汲み上げてから井戸を乾燥させ、安全な地下水源などから再び水を引き入れることが必要である。地震によって地盤が不安定になっているため、作業は慎重に行われるべきである。また、大勢の避難民が集まって生活 しているような場所では、トイレの設置などで容易に汚染されてしまう不安定な水源に頼っている場合が多いので、衛生環境の維持や改善もまた重要である。(1月12日付)

病院に課された当面の急務のひとつは、患者の負担を軽くすることである。彼らはトラウマを抱えており、行く場所もない。イランのバムでの地震救援活 動の際に、我々は人々が医療、配給、傷の手当てなどが受けられる施設を準備することで、地震によりトラウマを抱えた人々に対応した。 トラウマの患者や負傷者の数は急激に減っているが、破傷風の患者が数人出ていることが気がかりである。ほとんどの患者がさびた釘などを踏みつけるなどしてできた傷が原因となっている。また、骨折の患者や流産した女性も多く見られる。(1月12日付)

1月9日、ヘリコプターによる輸送が3回行われた。1回目はレガン(Legan)に医療チームを迎えに行き、2回目にチームと医療物資をムラボに送 り届け、3回目の飛行でラムノへ水・衛生用物資を届けた。さらにジャカルタから、マットレスやバケツ、テントなどの援助物資20トンを積んだチャーター機 2機がバンダ・アチェに到着した。また、医療およびロジスティック物資(医療施設のプレハブ用資材を含む)を積んだチャーター機が1月8日、ベルギーのオステンドを発った。(1月11日付)

ランペンゴではMSFは約3千人の避難民を確認している。人々の話によると、住民の約80%が津波で行方不明となっている。残っている負傷者は小規模な外科的治療が必要としている。これまで人々は水に浸かった米を乾燥させて食いつないでいる。(1月4日付)

地域住民には食糧は問題となっていないが、避難民にとっては大きな悩みである。人々を診察した結果、主な病気は感染症、水様性下痢、心理的トラウマであった。(1月7日付)

1月9日にエピセンター(MSFの疫学研究組織)から2名をアチェへ派遣する。(1月6日付)

MSFオランダ支部

7日、すぺてのチームメンバー(派遣ボランティア22人)がメダンに到着した。貨物機もすべてメダンに到着し、10日にはバンダ・アチェに着く予定。(1月10日付)

メダンからLhoksemaweにかけての東海岸を調査した結果、多大な被害は見受けられなかった。そのため、メダンのチームはLhoksemaweに移動する。このLhoksemaweチームは、主にビルエンとKruengmaneを対象に、10日から調査を行う予定。この地域 で深刻な被害を受けたとされている地域は、Kruengmane、ビルエン、シグリ。(シグリでは、ベルギー・フランス支部のチームが活動中)(1月10日付)

物資の供給、資金の流出入、人材の確保のため、アドミニストレーター・ロジスティシャンチームはメダンに残っている。調査チームが4つ作られた。(1月10日付)

オランダ支部は、ヘリコプターによるフライトを1ヵ月につき120時間確保。(1月10日付)

9日、Pulau We島(バンダ・アチェの北)に向けて調査チームが出発した。これまでのところ、12人の死亡が確認された。5500人の避難民の生活状況は比較的よく、援助は組織だって運営されており、地域の支援も手厚い。これまでのところ明白なニーズはないが、チームが戻ったときにさらに検討する。(1月10日付)

メダンに残っていたチームはLhoksemaweまで陸路で移動した。(1月10日付)

10日、調整チームはバンダ・アチェで、フランス支部およびベルギー支部とのミーティングに出席する。残りのチームは3つに分かれ、シグリから Lhoksewaweまでの海岸沿いの地域を調査する。国際赤十字によれば、この道沿いに少なくとも6万家族(およそ30万人)が避難している。ビルエン の避難民が多いという情報が多数あるため、ビルエンを中心に活動することになるだろう。初期ニーズへの対応は地域の保健衛生機関が行っているが、すでに負担過剰になっていると報告されている。(1月10日付)

MSFスイス支部

12日現在、14人の派遣ボランティアがインドネシアで活動中。(1月12日付)
スイス支部はメダンで活動拠点の設置を進めている。(1月11日付)

10日、看護師1人とロジスティシャン1人がインドネシアに向けて出発した。(1月11日付)
4人からなるチームがAche Selaton地区で調査を進めている。3人からなる別のチームは、Tuangku島に到着した。そこからSimeulue島に向かい、調査を行う。(1月12日付)

40トンの物資を積んだ貨物機がマレーシアのクアラルンプールに到着した。早急にメダンに向かう予定。(1月12日付)

11日、医療従事者1人とロジスティシャン1人がスリランカからインドネシアに向かった。(1月12日付)

12日の正午までに、インドネシアで活動する派遣ボランティアは15人になる予定(ロジスティシャン1人、医療コーディネーター1人、エピセンターのスタッフ1人が12日に到着する予定)。(1月11日付)

10日、医療物資、シェルター、水・衛生関連物資、薬、高タンパク食などの物資を積んだ貨物機が出発した。(1月11日付)

地震、津波、紛争により、インドネシア国内での移動は困難を極めている。(1月6日付)

避難民は、2つのタイプに分けられる。

  • 地震が起きる前から、紛争のために避難していた「古い」国内避難民
  • 地震により避難した「新しい」国内避難民

国内避難民キャンプの状況は危機的である。(1月6日付)

スリランカ

  • 派遣ボランティア数:55名
  • すでに運び込まれた物資量:242.5トン
  • 物資:仮設病院開設キット3基、衛生・医療・外科手術用器具、テント、燃料、毛布、コレラ対応キット、消毒キット、医薬品など (1月12日付)
  • 地元当局のほか、各国からの軍隊を含む関係者がスリランカ入りしている。緊急援助の需要はカバーされており、MSFは活動を終了し他の機関に引継ぐ。チームは緊急以外の援助ニーズ調査を開始している。(1月11日付)

MSFフランス支部

ニーズが存在しまだ誰も援助を始めていない地域を特定するには時間がかかり、活動開始までに日数を要した。(1月10日付)

来週には学校が再開されるため、学校に避難している人々は移動することになる。政府がこれらの人々の移住先を手配する。政府は危険のため人々が破壊された家々に戻らないよう説得している。新たな住居は海岸から内陸に1キロほどの場所に設置されているようである。(1月10日付)

現地には多くのNGOがおり、活動するスポットを模索している。食糧やその他の援助物資が連日到着している。MSFが調査を行った数十地区には医療面の緊急事態は見られなかった。(1月10日付)

地域的・国家的結束が大きな助けとなっている。「医師は要らないが、お金が必要だ」との声が聞かれる地域もあり、医療チームの活動は限定されている。(1月10日付)

クチュクバリ(Kuhchevali)

  • トリンコマリー近くの町、避難民3,000~3,500人。約30%が破壊され、孤立している。
  • チームは津波の被害にあった病院の清掃を3日間かけて行い、1月8日に最初の診察を行った。インド軍の援助が開始されるのにともない、外来や入院診療を開始する計画は見直ししている。
  • テント600張りを配布した。また住民および病院施設のための浄水供給や簡易トイレの設営も続けられている。次の段階の援助として、仮設住宅の建設も計画している。
    ティリヤイ(Tiriyai)
  • 移動診療、テントの配布、浄水の供給やトイレ設営を行っている。仮設住宅の建設も計画している。

バティカロア(Batticaloa)

1月9日、バティカロア南部から橋でつながっていたコダイカラール(Kodaikalar)島(人口約一万人)に常設の診療施設を立ち上げ、外来診察を開始した。橋と島の約半分は津波で破壊された。約千家族へのテントの配布、3ヶ所の給水ポイントの設置と仮設トイレの設営を行う。仮設住宅の建設も計画している。

バハライ(Vakharai)

バティカロアとトリンコマリーの中間地点の町で、橋が破壊された。移動診療の実施を計画している。

ジャフナ

現在、調査を実施中。

MSFスペイン支部

アンパラの概況

物資の分配、水・衛生環境の整備、保健医療活動を行うため、数多くの国際NGOがアンパラに到着している。コーディネーション会議が定期的に開かれているが、新たな団体が次々に加わり、調整は一部、非常に難航している。一部のNGOは地元当局に対し、移動診療の業務をNGOに引き継ぐよう圧力をかけてい る。(1月12日付)

アンパラに関する最新統計では、死者数10436人、避難民数は79ヵ所のキャンプに83138人である。非常に人々が親戚等の家に移動しようとしている。当局は28日から学校を再開したいと考えており、学校に避難している人をKalmunaiとKharatibuの計4ヶ所の大きな避難所へと 移動させることを予定している。(1月12日付)

主な疾患として、皮膚感染症、呼吸器感染症、下痢、発熱、心理的障害が見られる。(1月12日付)

活動

チームは1,200家族に生活物資を配布した。最終的には8千家族への配布を予定している。(1月12日付)

今後2ヶ月以内に、医療活動および水・衛生関連の活動を他のNGOに引き継ぐことが決定した。(1月12日付)

アンパラ南方のPottuvilとTirukovilでは、約2千家族にこれまで何の援助も届いていなかったことが分かり、生活物資を早急に配布することを決めた。(1月12日付)

Ninthavurでは12日に、Saintharmaruthuでは15日に仮設病院を開設する。(1月11日付)

9日、プラスティック・シートや2ヵ所に設置する仮設病院用テントがコロンボに到着した。(1月10日付)

チームはアンパラ北部沿岸のKalmunai周辺で活動している。Sainthamaruthuと Nintavurには仮設病院を、MaruthammaniとKomariには外来施設を設置する予定である。これには医療機器、家具、給水設備、汚物処 理区域、電力供給システムの提供が含まれる。(1月10日付)

Pottuvil、Thirukovil、およびAkkaraipatuでは、病院のベッドやシーツ、ストレッチャーなど、津波で破損し必要とされ ている物品を提供する。各病院は、被害をまぬがれ平静に戻っている町中で業務を再開する予定である。需要があれば、保健施設や移動診療用に必要な医薬品や 基本的な医療器具を提供する。(1月10日付)

チームは、被災者・避難民の診察と急患の搬送(8つの拠点都市への搬送)を行う13の移動診療ネットワークをサポートしている。また伝染病発生を防ぎ、発生した場合は早急に対処するための伝染病監視システムにも協力している。(1月10日付)

チームは、避難した人々が身を寄せている場所で、給水ポイントの設置や、仮設トイレの設営、飲料水用プラスティック容器・バケツ・石鹸・塩素消毒液 などの提供をおこない、水・衛生環境の維持に努めている。約6千家族(2万4千人)に対し、蚊帳とテントの配布を予定している。対象は1万家族に増える可 能性もある。(1月10日付)

アンパラ地区南部のPottuvilでは調査活動の結果、約2千家族に切迫した援助の需要があることが判明した。チームは数日内に活動を申し出る。(1月10日付)

アンパラ地区(人口50万人)の状況は混乱しており、主要な病院は破壊されてしまっている。家を失った人の数は非常に多いが、学校や教会などに広範 に散って少人数のグループで避難している。(12月30日付)政府の推計では18万3千人が避難生活を送っていると見られる。援助は不足している。チーム は食糧以外の援助物資の配給や、病院再開への協力を計画している。物資は5千家族に配給する予定だが、場合によっては1万家庭に増やす。これまでに13ヵ 所に移動診療所を開設し、また2つの仮設病院の設営を予定している。
各診療所では平均して1日150回の診察を行っている。(1月2日付)

チームは、伝染病発生の監視システムの立ち上げ、及び60の施設への水・衛生設備の提供を計画している。(1月2日付)

テント・毛布・燃料などを含む33トンの貨物はコロンボに到着した。この後6台のトラックに分載され、5日までにアンパラ地区に到着する予定である。(1月2日付)

近々、心理ケアの需要に関する調査の実施を予定している。(1月5日付)

MSFスイス支部

11日、医師1名とロジスティシャン1名はスリランカからインドネシアに移動した。(1月12日付)

メンタルヘルスケアの必要性を調査するため、心理療法士1名が12日に到着する。(1月12日付)

南部の沿岸部で医師1名が調査を行っている。(1月12日付)

TangallaとMataraでは仮設住宅の提供を続けている。(1月11日付)

ハンバントタ(Hambontota)では診察と水・衛生設備の改善をおこなっている。(1月10日付)

Tangallaでは180家族分の仮設住宅の設営を予定している。(1月6日付)

Mataraでは3,200人の避難民への援助を行っている。(1月6日付)

心理ケアの需要に対応するべく、地元の医師との連携を確立しようとしている。(1月6日付)

コロンボ、ガレ(Galle)間の沿岸地域の調査を予定している。(1月6日付)

北部ジャフナ(Jaffna)での調査は終了し、チームは次に、隣接するポイントペドロ(Point Pedro)に移った。(1月6日付)

ガレやハンバントタ地域に最初に焦点をあて、その後MSFフランス支部とバティカロア周辺での活動に関して調整を行う予定となっている。(12月30日付)

MSFオランダ支部

集中的な調査活動と当局や他NGOとの数多くの協議の結果、MSFはVanni地区で医療活動を行うことになった。この地区以外では医療サービスは機能し ており、食糧や水などもカバーされている。多くの物資が次々に運び込まれ配布されている。MSFはまた、Kilinochi及びMullativuに地元 のNGOを通じて心理ケア・ソーシャルワークチームの派遣を続ける。(1月12日付)

    オランダ支部がスリランカに輸送した生活物資の内訳(1月12日付)
  • 毛布1万5千枚
  • 就寝用マット5千枚
  • 調理器具500セット
  • 衛生キット1万5千
  • ポリタンク5千個
  • 医薬品

政府軍とLTTEの対立が高まっているとの報告があるが、援助活動への影響は出ていない。チームが滞在しているMullativuには多くの援助が届いている。(1月6日付)

チームはMullativu・Killinochchi間の調査を行っている。(1月6日付)

スリランカ北東地域は少しづつではあるが回復に向かっており、多くの援助が入っていることもあり、緊急援助の需要は満たされている。(1月6日付)

タイ

派遣ボランティア:3人(12月31日到着)

MSFフランス支部

海のジプシー、Morgansとして知られる人々は、タイに属するアンダマン海の島々(スリン島など)に居住しているが、法的には無国籍状態にある。10日、フランス支部は彼らを訪れ、医療の提供を行った。(1月11日付)

MSFベルギー支部

プーケット北部パン・ナ地方での調査が終了した。パン・ナは、被害がもっとも深刻な地方である。(1月11日付)

この地方の海岸線に沿って、10の避難民キャンプができている。もっとも大きいキャンプでは約4千人、その他のキャンプでは600~800人が暮ら している。全体的に、物資面のニーズは満たされている。様々な団体がカウンセリングや心理ケアを行っているが、各団体間の調整がなされないままになってい る。現在、MSFが介入する必要性はない。(1月11日付)

全体的に、自宅にとどまっている人々のニーズも、他団体による対応がなされている。(1月11日付)

2週間後ぐらいを目安に、キャンプ内に避難している人々および自宅に残っている人々に心理ケアを提供している他団体に対し、MSFが支援または調整を行う必要があるかの調査を実施する可能性がある。(1月11日付)

ミャンマー人の移民労働者

津波が発生する前、タイ南部の西海岸に位置する6地方では、5万人のミャンマー人が合法移民として働いていた。実際には、同地方で働くミャンマー人労働者 の数は50万人にのぼるとされていた。これらのミャンマー人移民労働者の生死、安否に関する公的な数字は発表されていない。(1月11日付)

MSFは、移民労働者の状況調査を2ヵ所で実施した結果、他団体が彼らのニーズへの対応をしているが、身分により程度に差が出ていると判断した。 MSFは、支援が受けられていない人々への対応に取り組んでいく。現在、彼らに公的な保健医療へのアクセスを、どのような方法で保証できるかを検討してい る。人権の侵害があれば、地元の活動家に情報を提供する可能性もある。(1月11日付) 一般に、十分なリソースと物資の到着をともない緊急事態への対応は迅速でよく組織されている。MSFの介入の必要性は限定的なものである。(12月29日付)

タクプア州立病院の調査は、現時点では追加の人材提供は必要としていないことを示している。(12月30日付)MSFフランス支部はパン・ナ地方病院に医薬品の寄付を行っている。(12月29日付)

MSFベルギー支部は、必要であれば医師1名と看護師3名を派遣すべく待機中。(12月30日付)当局からの要請があれば、MSFは物資を必要としている3つの病院に医療物資を提供する用意がある。(12月31日付)

ミャンマー

調査では津波による本土沿岸への大きな被害は認められなかった。発表された公式死亡者数は34人(非公式には90人)である。この数字は内陸沿岸部での被害状況を表しており、ミェイクとカウツァンに向かいあう群島の状況を示すものではない。(12月30日付)

MSFスイス支部

12月31日、ミャンマー南端のカウツァンに到着した。調査では、ミャンマーには津波による最悪の被害はもたらされなかったと判断された。(1月6日付)チームはスイスに帰国した。活動の予定はない。(1月11日付)

インド

派遣ボランティア:8人(本土に4人、アンダマンに4人)

コレラの集団発生という未確認の報告に根拠はないようである。(1月2日付)

MSFベルギー支部

ベルギー支部は当局に対し、タミールナドゥ州での感染症発生の早期警告実施への支援を申し出たが、当局は申し出を断わった。(1月10日付)

MSFオランダ支部

タミールナドゥ州で3人の派遣ボランティアからなるチームが活動。心理ケアプログラムが進められている。(1月8日付)

アンダマン・ニコバル諸島:12月31日からアンダマン諸島で活動。4人の派遣ボランティアからなるチームが送られたが、まだPort Blairに留まっている。交通手段は限られており、物資も少ない。インド人スタッフが早々に到着する予定。(1月7日付)

その他

200人から300人、主に漁民‐がソマリアで死亡したと考えられている。チームがこれまでに目撃した限りでは、家屋への軽度の損壊が認められるが、大きな被害はない。地震関連の活動はどのMSFの支部でも計画されていない。(12月29日付)

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