スマトラ島沖地震:MSFの活動状況

2005年01月06日掲載

スリランカ

  • スタッフ数:54名
  • すでに運び込まれた物資量:225トン
  • 物資:仮設病院開設キット3基、衛生・医療・外科手術用器具、テント、燃料、毛布、コレラ対応キット、など
  • 予定貨物機数:5機

これまでに、医師、外科医、看護師、ロジスティシャンを含む40名以上のボランティアが派遣されている。彼らは現地の当局およびコミュニティと協調して活動している。

首都コロンボには200トン以上の援助物資を積んだチャーター機が到着した。これには援助物資に加えて、3ヵ月間で4万人を治療する病院を設立するための機材や物資も含まれている。

MSFが活動しているアンパラ及びバティカロアでは、大雨により援助活動が著しく妨げられている。道路や橋は津波により既に破壊されたか、深刻な被害を受けている。

MSFは東海岸沿いに13の移動診療所を開設し、各診療所では平均して1日150回の診察を行っている。スリランカ政府によると18万人以上が家を失ったといわれるアンパラでは、MSFは3つの主要病院を支援しており、更に3つの病院を設立する予定である。

MSFチームはアンパラ地区周辺の125の施設で暮らす6千家族、約2万4千人に対して、テントなどのシェルター物資、蚊帳、ポリタンクを届ける予定である。また、伝染病発生の監視システムの立ち上げ、60の施設への水・衛生設備の提供を計画している。

南海岸のTangallaには外来診療所を設立した。移動診療チームがこの地域での避難民を支援することになっている。更に、もう1つの外来診療所がハンバントタ近くに開設される予定である。

インドネシア

  • スタッフ数:84名
  • すでに運び込まれた物資量:59.5トン
  • 物資:高栄養ビスケット10トン、外科手術用器具

12月28日、6トンの援助物資とともに緊急チームが被災地アチェに到着して以来、60名以上のボランティアが派遣され120トンを超える援助物資、食糧、医薬品が空輸された。

MSFは、アチェの州都バンダ・アチェにある事務所から、移動診療チームをヘリコプターで東西へ派遣している。ヘリには1.1トンの積載能力があり、3人のスタッフと医薬品のほか、米、防水シート、水、その他の援助物資が運ばれている。

チームは活動地域に到着すると、何が必要かをすぐに判断し、その場にいる人々を診療した後、食糧やシェルターを渡して次の場所へと移動する。重傷患者はバンダ・アチェにあるファキネ病院へ搬送し、足の骨折や感染した外傷を治療する。翌日は、最初の判断に基づいて、最も緊急性が高い物資を持って再び地域を訪れる。

アチェ州西海岸のラムノとランペンゴの村々では、様々な援助を提供している。1月4日には270キロの米、100枚の防水シートを運び、水・衛生専門家1人を現地に送り届けた。チームは2つの村にそれぞれ滞在した。ヘリは帰還の際、入院の必要な患者7人を搬送した。彼らは現在ファキネ病院で骨折した足や感染した外傷の治療を受けている。

ラムノでは、1万千人の避難民が6つのキャンプで生活をしている。ランペンゴでは3千人の避難民が見つかった。人々は水浸しになった米を乾かして食べている状態である。人々はMSFに対して、津波によって人口の80%が行方不明となったと語っている。

また、スマトラ島北部、バンダ・アチェ東岸シグリ(Sigli)の地方総合病院には、外科チームを派遣した。ベッドの数35床のこの病院ではインドネシア人ボランティアスタッフの協力により(病院職員の多くは津波により死亡したため)治療と手術が行われているが、負傷者であふれかえっており、その大半は手術が必要である。MSFが診察した60件のうち、感染した外傷のケースが20件見られ、6人の患者には手術が行われた。また少なくとも更に10件の手術が予定されている。シグリ周辺の14の避難民キャンプには、水・衛生チーム1つと移動診療チーム2つを派遣している。

シグリから更に東のビルエン(Bireuen)の地方総合病院には、医薬品や点滴などの物資を寄贈し、シグリのMSFチームとの間に医療物資供給ネットワークを設けた。2つの病院には毎日50人の新患が訪れるなか、約400人の患者がいる。

バンダ・アチェの移動診療チームは4日、コット・ケウング(Cot Keung)地域のモスク周辺でおよそ千人の避難民と夜を明かした。診察した141件のほとんどは外傷、皮膚病と呼吸器系の疾患だった。2日以降の診察は 500件を超えている。また、診察のためにロティモン(Lo’Timon)に医師と看護師1名ずつを派遣し物資を運ぶ予定である。

バンダ・アチェでは現地当局に遺体回収用の袋440枚を寄贈した。水・衛生チームは1つの建物で生活する避難民約1700人に清潔な飲用水を提供するため、5つの水タンクを設置した。

グリーンピースの旗艦「虹の戦士」号とその19人の乗組員と共同で、バンダ・アチェからメラボ(Meulaboh)へ機材、食料、燃料、医療物資及びMSFの医療スタッフを送り届けている。

タイ

MSFは、災害発生から間もなく、ラノンとプーケット北部で調査を行い、タクプア州の3つの地方病院と、1つの地区病院を訪れた。緊急事態への当地の対応は迅速になされているため、MSFは介入の必要性は低いと判断した。パン・ナの地方病院に医薬品の寄付を行った。

インド

同国南部のチェンナイとナガパッティナムで調査を行った後、MSFは罹災者への心理ケアの提供と、感染症発生の監視システムの導入に力を入れている。

その他

ソマリアのMudug地方でMSFチーム(2人)は被害状況の調査を行った。物質的な被害、幾人かの死亡、井戸の汚染例が報告されたが、感染症が広まっているとの報告はない。チームは食糧、水、毛布、プラスチックシート、および薬(抗生物質と経口保水塩を含む)を地域の団体に提供した。

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