コンゴ民主共和国/コンゴ共和国:コンゴ共和国北部で苦難に耐える数千人の難民

2009年12月01日掲載

10月末、コンゴ民主共和国(DRC)内での戦闘による難民約2万4000人が、北側の国境を越えて隣接するコンゴ共和国にたどり着いた。彼らはDRCでの地域グループ間対立に伴う深刻な暴力行為から逃れて来ている。国境なき医師団(MSF)緊急対応チームは医療援助を提供。しかし、難民となった人びとはさらに他の援助団体からの食糧や物資の援助も必要としている状況だ。

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MSFの緊急対応コーディネーター、サルハ・イッソーフーは、11月19日に次のように説明している。
「難民となった人びとには、食糧も水も避難所も何も提供されていません。国境の川沿いに家族が散らばって屋外で暮らしています」

MSFはコンゴ共和国北部のインプフドゥで、難民を対象にした医療の提供を開始した。医療チームは他の人道援助団体に、物資の援助、とりわけ避難所の援助と食糧の配給を呼びかけている。イッソーフーは続ける。
「人道援助の規模拡大が、どうしても必要です。地元住民はこれまでも度重なる紛争を避けて幾度となく押し寄せてきた難民と物資を分かち合っています。今回の難民の波に対応できる物資は、もうありません」
国連機関と政府当局は、配給を行う計画を発表した。

医者でもあるイッソーフーは更に説明する。
「難民の主な健康上の問題は下痢です。彼らは川の水を飲んで、体調を崩しています。また、川のそばは蚊が多いので、マラリアもあります」
MSFは、難民の集まるさまざまな場所で移動診療を開始しているほか、最も重症な患者の治療にあたるベトゥ病院への追加支援も行なっている。いくつかの村では、清潔な水が行渡るように、井戸の修理も必要である。MSFは他の援助団体や機関が直ちに活動できない場合には、ビニールシート、毛布、蚊帳の配給を行なうことも計画している。

10月下旬、DRC北西部のエクアトゥール州にあるドンゴという町で戦闘が起こった。過去50年間にわたり、2つの地域グループ間で漁業権と土地の権利をめぐる対立が続いている。10月29日、一方の民兵が攻撃を開始し、47人の警官と多数の市民が死亡する惨事が発生したのをきっかけに暴力は次第にエスカレートし、町は10日間占拠され、数百軒の家屋が焼かれた。これにより数千人が避難し、DRC国内で避難したグループと、川を渡り国境を越えたグループとに分かれた。前線に近い場所に集まっている難民は、今も攻撃の手が及ぶことを恐れている。

11月上旬、ベトゥ病院では約30人の負傷者を受け入れた。イッソーフーは語る。
「病院の医師のうち一人は外科手術の技術があり、何名かの患者を治療することができました。重傷患者は設備の整った病院に搬送されましたが、到着する前に亡くなりました。ランツァという村を調査したとき、私は4人の負傷者がその村で亡くなったことを知りました」

MSFは数ヵ所の医療施設に医薬品を無償提供贈しており、今後も地域の医療施設のニーズに基づいて活動を継続する予定である。

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