モロッコ政府が同国南部の砂漠に放置している移民への人道的な対応、および彼らに医療を提供する自由を求める

2005年10月14日掲載

国境なき医師団(MSF)はモロッコ当局に対し、グーリミヌの北30km、首都ラバトからは1500km離れたブー・イザルカン周辺に集まっている約1000人の移民に医療を提供する自由を求めている。移民のなかには妊婦や子どももいるが、水も食糧もない砂漠地帯で、自力で生き延びる以外の選択肢もないまま放置されている。

これらの移民は行き先を知らされないまま、非人間的な状況でほぼ1週間にわたって移動させられ、現在はモロッコ当局によりさまざまな場所へ移送されている。MSFは彼らの行方を2500km以上にわたって追い、医療、水、食糧、避難場所の提供など、尊厳ある待遇をもって人道的な対応をするよう求めてきた。

モロッコ南部での活動責任者であるハビエル・ガバルドン医師は、これらの人々は「極めて脆弱な状態」にあり、「なかには病人やけが人、妊婦や子どもなど、医療を早急に必要とする人もいる」ことを強調する。

MSFスペイン支部の事務局長ラファエル・ビジャ=サンフアンは、近頃ラバトで数日間にわたってなされた交渉に対し、「スペイン当局と欧州連合(EU)は、モロッコ政府が『誠意をもって取り組む』と表明したことに満足すべきではありません。現在、行く先の分からない人びとが1000人おり、私たちは彼らを援助することもできていないのです。国際社会はモロッコ政府からより透明性の高い情報を求めるべきです」と述べた。

MSFはモロッコで、サハラ以南アフリカ出身の移民への医療および人道援助を中心とする活動を1998年から続けている。

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