イラン:地震緊急支援

2004年02月24日掲載

昨年12月26日の地震から2ヵ月近くが過ぎ、イラン当局の公式発表によれば41000人の命が失われた。緊急救助の段階は過ぎたがMSFは現地での活動を継続することを決定し、これまで行ってきた傷病者の治療を続けるとともに、地震により心的外傷を受けた人々のための心理ケアプログラムを新たに開始した。

バムでは、崩壊を免れた市街地が13地区に分割された。イラン保健省がそれぞれの地区を管轄しており、これまでに常設・移動診療所が設けられた。また同省は、NGOとの協力のもと、衛生維持と給排水の管理を行っている。人口7万2千人のこの町で、国内、国外の各地から来た60近くの援助団体が活動しており、状況はすでに緊急段階を脱したといえる。はしか・ポリオ・風疹の予防接種が実施され、伝染病が広がる前兆はない。250床を備える2つの病院は機能しており、電気・水の供給も全市で復旧した。

MSFのチームは、派遣ボランティア6人(医師1人、看護師1人、物資担当者2人、心理療法士2人)と、イラン人スタッフ36人(医師、看護師、助産師、物資担当者)で構成されており、約1700人が生活するBafiaキャンプと、人口約10500人のBaharavat(バム郊外の町)で活動している。初期医療の提供と物資供給(簡易トイレとシャワーの設置)に加え、数週間前から心理ケアプログラムを行っている。

2人の心理療法士は、BafiaキャンプとBaharavatでのプログラムの開始について、次のように話している。「最初の2週間は、罹災者はどのような症状を呈しているのか、どのような治療がもっとも必要とされているかを調査し、対処しました。私たちが到着したのは地震の発生の1週間後でしたが、人々の悲嘆は極限に達していました。今も、地震によって生活がいかに変わってしまったか、という話をよく聞きます。私たちは毎日、テントをひとつひとつ訪問して話を聞き、グループで語り合う場を提供したりします。残念なことに、活動を開始した当初は、患者に接することも容易ではありませんでした。当局が、情報不足のために、私たちの活動を理解してくれなかったからです。彼らと協力して活動できるということを示そうと、ずいぶん説得しましたが、許可を得るまでにたっぷり2週間かかりました。許可が出るとすぐに活動を開始しました。」

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