チリ:被害の大きい地域で調査中(3月2日現在)

2010年03月03日掲載

国境なき医師団(MSF)の複数のチームがチリのマウレ州とビオビオ州内の援助ニーズを調査している。両州とも土曜日の早朝にこの国を襲ったマグニチュード8.8の地震によって大きな被害を受けた地域である。

最も援助を届けることが難しい僻地での活動に注力予定

被災地域はチリの沿岸地域に沿った1000km弱に及んでいるが、多くの地域はまだ調査が進んでいない。複数のMSFチームが、現在、災害への対応を統括しているチリ政府と連絡を取っている。MSFは今後、救援活動従事者がまだ到達していない僻地における活動に注力する予定である。

コンセプシオン市地域にいるMSFチームの1つは、現地時間3月2日中にチリ当局に同行して沿岸地域を調査する予定だ。また、別の2つのチームがコンスティトゥシオン町の南北にわたるマウレ州内沿岸地域で活動している。これらのチームは今回の地震による負傷者を受け入れているクリコとチジャンにある病院にも訪問し、今後、医療物資の配布を通じて、病院支援にあたる予定である。

心理療法士のチームを編成中

MSFは現地調査を通して、複数の地域での甚大な被害を確認した。特に、地震とそれに伴う津波の被害を受けた沿岸地域では、被害が顕著だった。ただ、道路の状態はよいため、被害は広域にわたるとはみられていない。いくつかの村では、自宅を失ったり、あるいは毎日のように起こる余震で屋内にいることを恐れて、人びとは路上に寝泊りしている。

MSFは今回の地震とそれに続く余震によって、多くの人が心的外傷を負ったことを調査チームが目視確認したことを受けて、住民に心理ケアを提供するため、心理療法士のチームも編成中である。

すでに、アルゼンチン、ボリビア、パナマ、メキシコ、チリから現地入りした、医師、看護師、ロジスティシャン(物資調達管理調整員)各複数名、およびコーディネーター1名で構成される14人のMSFスタッフが現地入りしている。

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