ブラジル:大洪水の被害に緊急対応

2011年01月18日掲載

ブラジル・リオデジャネイロ北部の山間部では、1月11日から集中豪雨のために大規模な洪水が発生。この洪水とその影響で発生した地滑りによって630人以上が死亡したとみられ、また多くの世帯が住居を失っている。国境なき医師団(MSF)は、最も被害が大きい地域で被害状況の調査を行った結果、サンジョゼドバレドリオプレトとノーバフリブルゴで移動診療を行うため2つの医療チームを派遣する。

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不足する援助、心理ケアの切実なニーズ

サンジョゼドバレドリオプレトでは約1万人が被災したとみられ、1200人以上が避難を余儀なくされた。被害が最も激しい町の1つ、ノーバフリブルゴでは、避難するかまたは住居を失った人の数は5000人以上に及ぶとみられる。MSFの2つの医療チームはそれぞれ、医師1人、心理療法士1人、看護師または看護助手1人から構成されている。彼らは、被災して孤立状態になり、住民が医療を受けることができなくなった地域を回る予定である。また、犠牲者の遺族や、家を失った人、避難生活を送る人、さらに地域の医療保健従事者を対象に、心理ケアの提供も行う。

現地調査に加わったMSFの医師、セルジオ・カブラルはこう語っている。
「雨は降りつづいていて、被災地に到達することを難しくしています。一部の道路は大規模な地滑りによって完全に封鎖されています。公的機関を含む複数の団体から洪水被災者の援助のために膨大な人員が動員されていますが、現在の援助はすべてのニーズを満たすにはまだ十分ではありません。特に遠隔地で援助が足りていません。サンジョゼドバレドリオプレトでは、被災者は実質的にまったく援助を受けとっておらず、医療機関は機能を停止しています。また、この災害に立ち向かう被災者と医療従事者の双方のために、心理ケアが切実に必要とされています」

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