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三つの命の物語――金融取引税で国際保健医療を支える

2011年10月掲載

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「三つの命の物語――金融取引税で国際保健医療を支える」は、国境なき医師団(MSF)が日々の活動で向き合っている人びとの物語である。彼らの健康と命は、ごくシンプルな医療行為によって支えられている。

ここに紹介する3人の物語は、適切で持続的な財源と投資があれば医療を受けられるはずの地域で、日々MSFの医療スタッフが目にする、避けられたはずの苦しみの片りんである。

11月に開催される20ヵ国・地域(G20)首脳会合では、金融取引税(FTT)が議題に取り上げられる予定である。MSFは、新たに導入される金融取引税がどのようなものであろうとも、その税収のごく一部でも決まった割合を継続的に国際保健分野の対策に充てるべきだという意見を支持している。一定して確保できる財源は、これまで対策がとられていなかった世界の保健上の危機に取り組む上で役立つ。

現在、国際保健医療対策のための資金は、資金拠出国政府がどこも拠出額を削減しているため、大きな危機に直面している。既にHIV/エイズ、結核、マラリア対策は大きな打撃を受け、他の財源も危うくなってきている。

いまこそ、現在ある財源を拡大して、今日の、そして将来の、国際保健医療対策のニーズに応える時だ。中でも金融取引税はいま最も有望な解決策だが、この新たな税収の一部が確実に保健分野に使われるようにするために、私たちは声を上げていく必要がある。

特集「三つの命の物語――金融取引税で国際保健医療を支える」に登場する人びとは、医療の提供によってどのように人生が開かれうるか、その体験を語ることのできる証人である。金融取引税による税収の一部を保健分野に充てることは、彼らの命をつないだ医療が、より多くの人に行きわたることを意味している。

プレスリリース

活動地からの声

 

命の物語1:アレクシ ――小児栄養失調の早期発見によってとりとめた命

ブルキナファソに暮らすシングルマザーのナターシャは、収穫期の狭間で食糧が不足する時期に、いかに息子のアレクシたちを栄養失調から守るか心を砕いている。

 

命の物語2:キャサリン――HIVの母子感染予防

HIV陽性のキャサリンは、4人の子どもの母親だ。彼女はケニアの首都ナイロビにあるスラム地区キベラに暮らし、MSFの診療所で働いている。

 

命の物語3:フメザ――有効な結核治療の早期開始

南アフリカ共和国に暮らすフメザはいま、ケープタウンに近いカエリチャ地区にある結核治療センターで、多剤耐性結核(MDR-TB)の治療を受けている。

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