ソマリア:モガディシオで続く戦闘に耐え忍ぶ民間人
2010年08月05日掲載
ソマリアの首都モガディシオでは、依然として激しい紛争が続いているが、民間人の中でその最たる被害者は女性と幼児であり、また重傷を負う場合が多い。国境なき医師団(MSF)は、首都近郊のデイニール病院を運営し、そこで集めた医療データは、2010年1月~7月にかけて懸念すべき傾向を示している。
女性と幼児が戦闘の最たる被害者に

手車に女性を乗せて戦闘から逃げる民間人。
モガディシオにて。
MSFがデイニール病院(ベッド数84床)で治療を行った患者2854人のうち、48%は戦闘に関連した負傷者であり、さらにその64%が爆発で重症を負っている。またその大部分は、市内の居住地域で行われた迫撃砲による継続的な集中砲火の犠牲者で、特に、負傷者の38%を女性と14歳未満の子どもが占めていた。
ソマリアにおける医療コーディネーター、ナイドゥ・ウダイ・ラジ医師は語る。
「戦闘が続いているため、ますます多くの民間人が重症を負ってデイニール病院に運ばれてきています。彼らは、爆発による重症者か高速迫撃砲で撃たれた負傷者、中には重度の骨折を負った人もいます。多くは手術が必要です。そして、この戦闘の最たる被害者が女性と幼児なのです」
7月27日、45人がデイニール病院に運ばれてきた最近の事件は、戦闘がどれほどモガディシオに住む民間人の日常生活に入り込んでいるのかを示している。反政府武装勢力と、ソマリア暫定連邦政府、アフリカ連合ソマリア・ミッション(AMISOM)の間で激しい砲撃が起こっている。女性と14歳未満の子どもの患者が、半数以上の26人を占めていた。
絶えず続く紛争が、多くの犠牲者を生む
最新の医療データは、2007年9月にMSFがデイニールで外科プログラムを開始して以降に収集した数値と傾向が一致しており、ソマリアの絶え間ない紛争が、多くの犠牲者を生み続けていることをはっきりと示している。これまで1万1888人がデイニール病院で治療を受け、その50%以上は戦闘に関連した負傷によるものであった。
MSFはすべての紛争当事者に対し、民間人の犠牲者を最小限に抑えるためのあらゆる措置をとり、医療施設の中立と保護規定を尊重するように訴えている。
MSFは、ソマリア中南部の8つの地域で活動を行っている。1300人以上のソマリア人スタッフが、ケニアの首都ナイロビにいるMSFスタッフ100人の協力のもとで、一次医療、結核治療、栄養治療、外科の提供、避難民への清潔な水や救援物資の配布を行っている。ソマリアでの活動は、世界各国の一般からの寄付金のみで運営し、いかなる政府からも資金援助は受けていない。
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