パキスタン:大洪水により40万人以上が被災
2010年08月03日掲載
7月最終週から続いた激しい降雨による大規模な洪水で、パキスタン北西部に住む40万人が直接的な被害を受けている。家屋やインフラも広範囲にわたって破壊された。国境なき医師団(MSF)は現在、現地で実施している活動をこの緊急事態に対応させるため、被災状況の調査にあたっている。
洪水による被害と被災者のニーズを調査
MSFはスワート郡、ロワー・ディール郡、またダルガイ町とペシャワール市で、洪水による被害と被災地住民の今後のニーズを調査している。
バルチスタン州シビ郡バクティラバード町での調査はすでに完了しており、MSFは8月8日日曜日に町に戻って衛生用品キットやビニールシート、そのまま食べられる食品を配布する予定である。
パキスタンにおけるMSFの活動責任者ブノワ・ドゥ・グリーズは語る。
「被害は多岐にわたり、MSFの活動が最も必要とされる分野を特定するためには、より詳細な被災状況を把握する必要があります。雨による破壊そのものは局所的です。しかし、MSFがたどり着くのに大変困難な場所に、洪水によって取り残された人がいるということも事態を複雑にしています」
孤立状態が活動を困難に

洪水から逃げる人びと。
カイバル・パクトゥンクワ州(旧北西辺境州)ノウシャラ郡にて。
MSFのプログラムが運営されているロワー・ディール郡ティムルガラ町は、他の地域からたどり着くことができず、孤立した状態となっている。この地域と他の地域をつないでいた橋が洪水で破壊されたからだ。MSFはティムルガラ町で活動を続けており、町の病院のMSFが支援する救急処置室で、10人の外傷患者を受け入れて治療した。現在は、病院への清潔な飲料水の供給に対して重点的に取り組んでいる。
MSFはまた、3ヵ所の仮設のコレラ治療センター(CTC)をスワート郡、ロワー・ディール郡、ダルガイ町に建設中である。ハングー郡にあるMSFのコレラ治療センター(CTC)でも活動は続いている。
「今回の洪水は、この地域で数世代にわたって起きた中でも最悪のものです。家屋の多くは泥で建てられており、被害を受けやすいのです。多くの人びとは、水に阻まれて医療施設にたどり着くことができないでいます。被災者にとっては、衛生管理や清潔を保つことといった目下の基礎的なニーズへの対応が極めて重要です」
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