スーダン:南部ジョングレイ州での衝突による負傷者を治療
2010年07月13日掲載
ジョングレイ州レクウォンゴルでは、6月27日から牛の略奪を目的とした襲撃が起こり、国境なき医師団(MSF)は暴力によって負傷した男性患者5人を治療した。負傷者の年齢は2歳から30歳にわたっていた。
人びとの間では、依然として恐怖が続く
MSFは、レクウォンゴルにあるアウトリーチ活動*地点から、頭部にけがを負った4歳の子どもと、銃撃によって負傷した患者4人(2歳、9歳、29歳、30歳)をピボールで最も大きな診療所へ搬送した。銃創患者においては、ここで医療チームが容態を安定させたあと、MSFの飛行機で緊急手術のためボマに移送した。
*こちらから出向いて、援助を必要としている人びとを積極的に見つけ出し、サービスを提供すること
スーダン南部における活動責任者ロブ・モルダーは語る。
「ピボールとレクウォンゴルの人びとの間では恐怖が続いています。ほんのわずかな危険の兆候でさえ母親たちはパニックに陥り、子どもと家財道具を持って散り散りに逃げ出します」
モルダーはさらに語る。
「手術を必要とする人にとって、飛行機での搬送が命綱です。しかし、雨が激しくなり着陸地点のぬかるみがひどくなるにつれ、それも次第に難しくなっています。また最近の戦闘は、収穫期の狭間で備蓄食糧が不足する時期と重なって、食糧事情の悪化にも拍車をかけます。商業を営む人びとが、ジュバからピボールの市場の途上で起こる襲撃を恐れ、トラックで食糧を売りに来なくなるからです」
ピボールで医療活動を展開
情勢不安と豪雨によって、ピボールにいるMSFのチームは、グムルクとレクウォンゴルにあるアウトリーチ活動地点にたどり着けないでいる。しかし、ピボールで命をつなぐための医療活動は続いている。
ピボール町内にある保健省の小さな施設を除いて、MSFはこの15万人が住む地域で唯一の一次医療の担い手である。周辺の村々は町から遠く、道路が交通不可能なことも多い。2010年、MSFがピボールで行っている通院栄養治療プログラムに受け入れた重度栄養失調児は、すでに580人にのぼっている。
MSFは1979年からスーダンで活動を開始し、現在はジョングレイ州、上ナイル州、バハル・エル・ガザル州北部、中央エクアトリア州、西エクアトリア州、南コルドファン州アビエイ、北ダルフール州、紅海州、ゲダレフ州でプログラムを運営している。
関連情報
- 2011年12月13日
- 南スーダン:2万人を超す難民が到着、続く増加を受けドロ村の緊急援助を拡大
- 2011年12月2日
- 南スーダン:1万人以上の難民がスーダンから到着──MSFは緊急医療援助を開始(12月1日現在)
- 2011年7月8日
- 南スーダン:MSFの活動概況
- 2011年7月7日
- 南スーダン:MSFの活動状況(北バハル・エル・ガザル州、西バハル・エル・ガザル州、西エクアトリア州) ―2011年6月現在―
- 2011年7月7日
- 南スーダン:MSFの活動状況(ジョングレイ州、ユニティー州) ―2011年6月現在―















