国境なき医師団(MSF)インターナショナルの新会長にウンニ・カルナカラ医師が就任
2010年07月01日掲載

MSFインターナショナル新会長のウン
ニ・カルナカラ医師
国境なき医師団(MSF)は6月末に開かれた国際理事会で、ウンニ・クリシュナン・カルナカラ医師をMSFインターナショナルの新しい会長に選出した。カルナカラ医師は前会長のクリストフ・フルニエ医師の後任として、3年間の任期で世界19ヵ国の支部およびMSFの会員組織であるアソシエーションの活動の先頭に立つ。
今回の選出を受けて、カルナカラ医師は次のようにコメントした。
「このような重要な任務を担い、MSFが下す戦略的な意思決定に貢献できることを光栄に思います。私たちは紛争下に置かれた人びとや、災害や病気の流行に苦しむ人びと、また医療から取り残された人びとへの医療援助を行う際に数多くの課題に直面しています。MSFが今後も多くの命を救う役割を果たすには、私たちが新たな現実に適応していくことが求められています。国際理事会をはじめ、MSFが進むべき方向を打ち出す場で貢献ができることを楽しみにしています」
カルナカラ医師は1995年にMSFの活動に初めて参加し、エチオピアのジジガで結核抑制プログラムに携わった。その後医療コーディネーターとして、アゼルバイジャンでナゴルノ・カラバフ共和国からの避難民に向けた医療の提供、ブラジルでアマソナス州の先住民に向けた医療ケアの提供、コンゴ共和国でアフリカ睡眠病プログラムの活動にも携わった。2002年、カルナカラ医師はアムステルダムにあるMSFの公衆衛生部に加わり、中東、アフリカ南部、中南米での医療プログラムの運営にあたった。その3年後には、MSFの必須医薬品キャンペーンの医療ディレクターを務めた。2007年にはバングラデシュのマスバリアで発生したサイクロン「シドル」の被災者に向けた緊急援助活動に参加した。
カルナカラ医師はインドのカストゥルバ医科大学で医学号を取得し、その後米国のイエール大学とジョンズ・ホプキンス大学で公衆衛生の学位を取得した。また、南アフリカ、ジンバブエ、ウガンダ、ドイツ、イギリスの各国で、紛争や災害、病気の流行で被害を受けた住民への医療提供や強制移住による人口動態についてさまざまな調査研究を行った。2008年から、カルナカラ医師は米国のコロンビア大学地球研究所の「ミレニアム・ビレッジ・プロジェクト」における副所長を務め、同大学公衆衛生学部で臨床助教授として教鞭をとっている。カルナカラ医師はスイスのジュネーブにあるMSFインターナショナルのオフィスで、事務局長のクリス・トーゲソンとともに執務にあたる。
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