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「Starved for Attention 栄養失調 ― 1億9500万のストーリー ― 歴史を書き変える時」

2010年06月25日掲載

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MSFと「セブン(VII)」が栄養失調への取り組みを訴えるマルチメディア・キャンペーンを展開

国境なき医師団(MSF)と世界的に著名なフォトエージェンシー「セブン(VII)」は6月から、栄養失調への取り組みを訴える国際的なマルチメディア・キャンペーン「Starved for Attention 栄養失調 ― 1億9500万のストーリー ― 歴史を書き変える時」を展開しています。世界で毎年、数百万の子どもたちが犠牲になっている栄養失調の現状を広く知っていただくため、MSF日本は6月25日、日本語のウェブサイトを開設しました。

世界では常時、推定で約1億9500万人の子どもが栄養失調にかかっており、5才未満児の年間死者数800万人のうち少なくとも3分の1が栄養失調によって命を落としています。このような死は子どもが必要な栄養素を摂取できていれば、予防可能なものです。このキャンペーンでは、MSFが活動国で実施し、その効果が実証されている栄養失調対策にスポットを当て、幼児期の栄養失調は栄養治療食によって予防と治療が可能であることを強調しています。

セブンとのコラボレーションによるこのキャンペーンでは、セブンの報道写真家が栄養失調の蔓延国であるアフリカや東南アジアの7ヵ国で撮影した短編ドキュメンタリーフィルム全7部作を通じ、栄養失調が子どもの命を奪っている現状を新たな視点から伝え、これまでの栄養失調に対する認識に疑問を投げかけます。また、効果的な栄養失調対策の実施を拡大することの重要性を強調し、子どもの栄養ニーズに適した食糧援助を実施するよう各国政府機関に呼びかけることを目的としています。このドキュメンタリーフィルムは、今後約3週間にわたって公開されます。

さらに、このキャンペーンではオンラインでの署名を通じ、一般の方々の間で栄養失調への認識を高めていただくことで、栄養失調の子どもたちに効果的な食糧援助と栄養治療プログラムの拡大につなげることも目指しています。
オンライン署名「子どもたちの栄養失調を克服しましょう:いまこそ行動の時です」

またMSFは、6月25~27日にカナダで開かれる主要国首脳会議(G8サミット)と20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に際し、各国のリーダーたちに対して、子どもの栄養失調を減らすための食糧援助体制の改革と、栄養失調の予防と治療を続けるための財源確保を求めています。

現行の国際的な食糧援助は、栄養を強化したトウモロコシと大豆の粉が主流となっています。このような食糧は飢餓を軽減することはできますが、成長期の乳幼児に必要な栄養基準を満たしていません。最も弱い立場にさらされるのは、特に栄養上のニーズが高い2歳未満児です。この時期にバランスのとれた栄養素を含んだ質の高い食糧を摂取できなければ、発育障害や免疫低下によって病気にかかりやすくなり、最悪の場合には命を失います。

MSFインターナショナル会長のクリストフ・フルニエ医師は語ります。「食糧援助として、自分の子どもには絶対に与えないような食糧が、栄養失調が蔓延しているサハラ以南アフリカ諸国やアジアの一部の子どもたちに送られています。こうしたダブルスタンダードはやめるべきです。食糧援助の拠出者として世界をリードするG8諸国は食糧援助体制の根本的な改革に取り組むことが不可欠です。私たちは、栄養失調の子どもたちに何が効果的か知っています。ぜひ、それを実行に移しましょう」

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