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ソマリア:ジュバ川下流地方で栄養失調が大幅に増加

2010年06月23日掲載

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ソマリア

ソマリアのジュバ川下流地方にあるマレレ病院で治療を受ける栄養失調児が、ここ数週間で劇的な増加をみせており、地域の栄養状態の悪化が懸念されている。


国境なき医師団(MSF)のアシスタント医療コーディネーター、シェイクドン医師は、次のように説明する。
「MSFでは現在、入院と通院を合わせて約750人の子どもたちを、栄養治療プログラムで治療しています。今年の1月から5月までの間に、1975人の栄養失調児を受け入れましたが、この数は、去年の同じ時期に比べほぼ2倍に達しています」

この地域は5月中旬以来、深刻な洪水に見舞われており、農作物が全滅し人びとは住まいを失い、医療を受けられる機会は以前にもまして限られている。この状況は、数年にわたる慢性的な干ばつに苦しみ、治安が悪く、公的な医療サービスが全くなく、人道援助も乏しいこの地域に、さらに追い打ちをかける結果となっている。

シャイクドン医師は続ける。
「スタッフが数ヵ所の村を訪問したのですが、コミュニティにはかなりの数の栄養失調児がいました。洪水で道路が押し流されたので、移動も大変困難になっています。手製のいかだを使って病院にやって来る人もいます。非常に憂慮すべき状況であることは明らかです」

MSFは病院のスタッフを増やし、また、現在あふれている患者を受け入れられるよう治療スペースを広げるためにテントを張るなど、増大するニーズに対応するために最大限の努力をしている。

シャイクドン医師は最後にこう結んでいる。
「マレレで活動するMSFのチームは、増大したニーズに対応するために根気強く尽力してくれています。それでも、治療を必要としているにもかかわらず、私たちのところに来られずにいる人びとがまだ大勢いるのではないかと懸念しています。一方、私たちが彼らの元に赴くことにも限界があります。そこで、広域農村地域にある少数の村を対象に、アウトリーチ活動*を再開しました。今後は、この形での援助を拡大していきたいと考えています」

*こちらから出向いて、援助を必要としている人びとを積極的に見つけ出し、サービスを提供すること


MSFはソマリアで1991年から無償で医療を提供している。マレレではMSFは外来病棟、小児向け入院病棟、産科ユニットを運営しており、医療スタッフが緊急産科治療を含む分娩サービス、栄養治療、栄養補給、外科手術、外来患者に対する治療と予防医療、そして結核治療を行っている。2009年には3万5644人を診察し、無償で医薬品を提供した。このうち1万2756人は5歳未満の子どもだった。1308人が治療のため入院し、2882人の子どもが栄養治療を受けた。

MSFは医療サービスをバナディル地方、ベイ地方、シェベリ川中流地方、シェベリ川下流地方、ムドゥグ地方で提供している。この活動は1300人のソマリア人スタッフの献身的な働きによって継続しており、ケニア・ナイロビにいるMSFスタッフ約100人がこれを支援している。

ソマリアでの活動は一般からの寄付金のみで運営し、いかなる政府からも資金援助は受けていない。

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