ソマリア:治安回復に伴いハワ・アブディでの活動を再開
2010年06月21日掲載
ハワ・アブディの治安回復に伴い、5月末より医療活動が着実に再開しつつある。
再開後の活動
ソマリアにおける国境なき医師団(MSF)の活動責任者、ダヴィド・ケロルは語る。
「ハワ・アブディの治安がよくなり、医療活動を再開することができて安心しました。ハワ・アブディ診療所を占拠していた複数の武装勢力が退去し、やっと私たちの医療スタッフが再び患者を治療できる状態に戻ったのです」
ハワ・アブディにおける医療活動は5月末から着実に再開しつつあり、まずは栄養治療プログラムが再開された。すでに907人の子どもがMSFの通院栄養治療センターと入院集中栄養治療センターで治療を受けた。6月第2週の週末に、診療所内の小児科が再開してから、35人の小児入院患者を受け入れている。MSFは今後も全体的な治安状況を判断しながら外来診療を近日中に再開したいと考えている。
事件の概略
2010年5月5日、ソマリアの首都モガディシオの西にあるハワ・アブディ診療所の近辺で起きた小競り合いが、武力衝突に発展し、同診療所が武装勢力に占拠される事件が起きた。このためMSFは患者を避難させ、活動の一時中断を余儀なくされた。この事件によって「アフグーエ回廊*」沿いで避難生活を送る数千人のソマリア人が医療を受けられないでいた。
*モガディシオの北西部約25kmのアフグーエまで伸びる道路。
MSFは命を救う活動を継続するため、ソマリアの全紛争当事者に医療施設とスタッフの中立性を尊重するように訴える。
MSFはソマリアで1991年から無償の医療を提供しており、バナディル地方、ベイ地方、ヒーラーン地方、ジュバ川下流地方、シェベリ川中流地方、シェベリ川下流地方、ムドゥグ地方で活動している。1300人以上のソマリア人スタッフが、ケニア・ナイロビにいるMSFスタッフ100人の協力のもと、一次医療および二次医療、栄養治療、避難民支援、外科治療、清潔な水や救援物資の配布を行っている。
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