シャーガス病:WHO年次総会でシャーガス病対策が前進へ
2010年06月02日掲載
「シャーガス病の抑制と根絶」についての決議が、先週のWHO(世界保健機構)年次総会で採択された。これには急性と慢性の患者の双方へ、一次医療の段階で診断と治療を行うことが含まれている。今回の決議は、世界で1000万人から1500万人が感染している(そのほとんどが中南米)この病気に立ち向かうための、正しい方向への一歩である。
決議後の期待と課題
国境なき医師団(MSF)のシャーガス病対策推進担当、ジェンマ・オーティスは語る。
「これは数百万人におよぶシャーガス病患者にとって好機となります。現在、シャーガス病にさらされている国々は、各国のプログラムが患者が診断と治療を受けられるようにするための変革を実行できるように、支援を受ける必要があります。MSFはこの採択が実行に移されることを願っています」
またこの決議には、別の重要なポイントが含まれている。それは、風土病がある国々で、だれもが医療を受けられるよう、既存の治療法の提供を強化すること、また、効果的で利用しやすい治療効果測定の研究開発を促進するために、シャーガス病の抑制に関する運用可能な調査を推進することなどである。
しかし、この度の総会で承認された決議は、ある重要事項を含める機会を逸した。それは、より効果的で迅速な診断法、新しい治療法、そして治療効果の測定のための研究開発へ融資が行われるような、複数の仕組みを推進する必要性があるこということである。
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