マリ:幼いマラリア患者の証言(アブロ・コネ、10歳)
2010年04月23日掲載
アブロは祖母と弟と一緒にデゲラに住み、ナンタネ同様、村の学校に通う4年生だ。家には小さな畑を耕すための数頭の牛を飼い、アブロはその世話を手伝っている。両親は家計を助けるために、首都バマコへ頻繁に出稼ぎに行っている。
「マラリアにかかって一番残念なのは、サッカーができなくなること」
国境なき医師団(MSF)の訪問チームがアブロに初めて会った日、彼も1人でファトゥマタのところに来ていた。熱はなかったが、とても気分が悪く、家で激しく嘔吐していた。マラリア検査の結果は陽性だった。ファトゥマタは薬を与え、あと2錠の家での飲み方を説明した。アブロは注意深く聞いていた。
翌日自宅を訪ねると、彼の具合はかなりよくなっていた。よく眠れ、少し食べて薬も飲んだと語る。もう目まいもしなくなっていた。その翌日、アブロは学校へ戻った。MSFの訪問チームは、彼が学校から帰ってきた午後に再度訪問した。
アブロはこう話す。
「毎月、マラリアにかかります。蚊のせいです。MSFの医療スタッフが学校へ来て説明してくれました。マラリアにかかった人を刺した蚊に刺されると、元気な人もマラリアにかかってしまうのです。そうして、次々に病気が広がってしまいます。家では蚊帳をつって寝ていますが、蚊は夕方でも刺してくることが問題です。僕は夕方に友達と走り回るのが好きだからです。村中を走り回り、野原でサッカーをします。サッカーは最高です! マラリアにかかったときに、一番残念なのはサッカーができなくなることです。マラリアにかかると体がだるく、眠れなくなったり、食べられなくなったりして、ずっと吐き気がします。でも、ファトゥマタのくれる薬はすぐに効き、2日経てば学校に戻れます。僕は学校に行くのが好きで、特に読むことを習うのが好きです。家族にとっても、僕が元気な方がいいんです。牛の世話や弟の面倒もみられますから」

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