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パプアニューギニア:コレラ発生の緊急事態に対応完了

2010年03月19日掲載

国境なき医師団(MSF)は、パプアニューギニアでの7ヵ月間にわたるコレラ発生に対する緊急援助活動を終了した。


コレラ発生への緊急対応と、コレラへの意識向上を支援

2009年7月、パプアニューギニアで50年ぶりのコレラがモロベ州で発生した。10月には北部のマダン州でもコレラ症例が発見され、続いて発生した東セピック州では、セピック川沿いの集落に山火事のような勢いで広がった。3月1日の時点で、同国全体で2109件の症例が確認され、50人が死亡している。

MSFはモロベ州ラエ市ですでに活動していたため、コレラ発生を受けて保健省を直ちに支援することができた。MSFは3月初旬までに被害を受けた3つの州で、コレラ治療ユニット(CTU)12ヵ所、コレラ治療センター(CTC)2ヵ所、経口補水ポイント22ヵ所を開設。コレラ被害を受けた集落に赴くために、小さな川を船で移動するケースも多かった。

さらにチームは、地域社会のコレラについての意識向上に重点的に取り組み、1000人以上の医療従事者とボランティアに臨床管理と感染対策のトレーニングを実施した。

「コレラの予防と治療は簡単です。しかし、治療しなければすぐに命を落とします」 MSFコレラ援助活動チームのプログラム・コーディネーター、デイブ・クロフトは、こう話す。コレラは感染力が非常に強く、嘔吐と下痢を引き起こし、命にかかわる重度の脱水症をもたらす。主に汚染された水や食品が媒体となって広がる。

緊急事態への対応終了。コレラ設備を保健省に移譲

MSFはすべてのコレラ設備を保健省に移譲した。クロフトは、援助活動は成功したと話している。
「もう緊急性はありません。国内の罹患率と死亡率は下がりました」

パプアニューギニアは、さまざまな要因によってコレラの援助活動の効果が出にくい国である。医療システムが不十分なこと、水と衛生施設が大幅に不足していること、国の地形が複雑であることのほかに、交通事情のあまりよくないへき地の村に少数の人びとが分散して住んでいることが原因となっている。

MSFは2007年からパプアニューギニアで活動をしている。チームはコレラの緊急対応に加えて、ラエ市にあるアンゴウ病院で、性暴力の被害者に医療ケアと心理ケアを無償で提供している。パプアニューギニアは、性暴力の発生率が世界で最も高い国の一つである。

またMSFは、タリという町でも活動を行っており、西部の山岳ジャングル地帯にある唯一の医療機関のタリ病院で、暴力の被害者に緊急医療ケアと外科治療を提供している。

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