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コンゴ民主共和国:南キブ州オー・プラトーで戦闘激化、避難民数千人が医療を受けられず -MSFは全ての武装勢力に対し、一般市民の身の安全と医療ケアへのアクセスの保証を要求-

2010年03月15日掲載

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南キブ州のバラカ病院では栄養失調や結核などの患者の診療を行っている。
南キブ州のバラカ病院では栄養失調や結核などの患者の
診療を行っている。

コンゴ民主共和国(以下コンゴ)の南キブ州ウビラ地方にあるオー・プラトー地域での戦闘が激化している状況を、国境なき医師団(MSF)は深く懸念している。2010年2月初旬以降、コンゴ政府軍や反政府勢力「ルワンダ解放民主軍(FDLR)」など、複数の勢力間で続く戦闘に数千人の住民が巻き込まれている。民間人への暴力も頻繁に発生しており、住民はMSFの外科チームが活動する病院へ行くことを妨げられている。

2010年2月初旬、オー・プラトー地方での激しい戦闘により、同地域のキトガ、ムングトゥ、ビルンガ、カンゴヴァに住む1万人以上が村を捨ててムグンバ地域に避難を余儀なくされた。2月10日、MSFの医療チームはオー・プラトーで避難民に対する医療援助を開始し、これまでにキウア村で急性の下痢や呼吸器感染症などにかかった750人を超える患者の治療を行った。MSFのチームはまた、緊急手術を必要とする負傷者数十人を受け入れ、この中には子どもも含まれていた。数日後には、緊急手術を担当するMSFの2つ目のチームが、武力衝突による負傷者の外科治療を行うため、手術室1室分の機材と共にオー・プラトー地域のカタンガ村付近にある病院に到着した。しかし、住民たちは助けを求めて病院にくることを極めて恐れているため、これまでにMSFの医療チームが行った手術はごく少数にとどまっている。

コンゴにおけるMSFの活動責任者、フィリップ・ハヴェは語る。「私たちの医療施設に辿りついた人びとは、病院に来るのを恐れている人が他に多くいると話します。彼らは常に武装勢力の襲撃を受けることを恐れており、他に隠れ場所はありません。オー・プラトーは3,000メートル級の山がある、道が全くないへき地です。武装勢力間の衝突は非常に激しく、住民が直接の被害を受けています。私たちは多くの人が病院にたどりつけず、命を救うための医療を受けられないまま命を落とすことを危惧しています。」

バラカ病院では母親と子どもへの産後ケアも実施している。
バラカ病院では母親と子どもへの産後ケアも実施している。

現在、MSFはオー・プラトー地域で医療を提供している唯一の団体である。避難民に医療を提供する際に、MSFの医療チームは大きな困難に直面している。同地域のカタンガ村で活動するMSFの外科医、スティーブ・アヴォシ医師は語る。「キウアにある医療拠点は徒歩で5、6時間かかり、そこからカタンガ村にあるMSFの外科チームが活動する病院にたどり着くにはさらに2時間かかります。ここは非常に孤立した地域であり、状況は非常に困難です。数日前、緊急外科手術が必要な患者が運ばれてきました。複雑な手術が必要でしたが、この患者をより適切な施設に搬送することは不可能でした。そのため、電話でブカブにいるMSFの外科医の助けを借り、私が手術を行いました。」

オー・プラトーの情勢が悪化を辿る中で、MSFは紛争に巻き込まれた数千人にのぼる避難民の身の安全を懸念する。MSFは全ての武装勢力に対し、国際人道法を尊重すると共に一般市民の身の安全を確保し、武力衝突による負傷者に対する緊急医療援助の許可を要求する。ハヴェは語る。「負傷した住民は保護と緊急医療援助を切実に必要としています。彼らはMSFの医療施設に自由に来られる権利があります。」

MSFは現在、南キブ州カロンゲとキトゥトゥにある診療所の支援と移動診療の運営を通じて、避難民と現地の受け入れ先に対する一次医療と緊急援助を提供している。MSFは診療所、バラカ病院およびフィジにあるコレラ治療センターの支援も行っており、患者の主な死因であり、多くみられる疾患(マラリア、栄養失調、結核、コレラ)の治療のほか、リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)の治療を提供している。北キブ州では、断続的に続く情勢不安と暴力行為のなか、MSFはルチュル、ニャンザレ、マシシ、ムウェソ、キチャンガで医療プログラムを実施している。現在、南北キブ州では外国人スタッフ76人が1,144人の現地スタッフと共に活動している。

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