ブルンジ:カヤンザ県でマラリア感染が拡大
2010年02月04日掲載
マラリアはブルンジの風土病である。ここ数ヵ月、ルワンダとの国境に位置する北部のカヤンザ県は豪雨に見舞われ、この死に至る病を媒介する蚊の繁殖が顕著となっている。
感染拡大に対応し、医療支援を拡充

2009年12月末、マラリア患者の増加を受けて、ブルンジの保健当局は、国境なき医師団(MSF)に調査を依頼した。その結果、MSFは高い罹患率を確認し、この地方での対応を拡充することとなった。
1月中旬から、MSFはマラリアの感染が広がっているカヤンザ県内のカヤンザ、ガオンボ、ムセマの3地域内にある6ヵ所で、3チームによって移動診療を行っている。各チームは現地でマラリアの簡易診断検査・治療、重症患者の病院への搬送にあたっている。これまでに診察した患者は2000人に達し、うち63%がマラリアの検査に陽性反応を示した。その4分の1以上は、子どもだった。
医療を遠ざける距離、そして費用
MSFのブルンジにおける緊急対応コーディネーター、ゴディ・エフラ・ボマナは語る。
「マラリアの症状は、高熱や体の痛み、頭痛などです。しかし、患者によっては、すぐに重症のマラリアに移行して、けいれんや昏睡が起こり、死に至る場合もあります。そのため、最初の24時間以内に治療を受けることが非常に重要で、特に子どもには、とても大切なことです。しかし、ここはあまりに辺鄙な場所で、最寄りの診療所で検査を受けるためだけに10kmも歩かなければならない人もいます。したがって、人びとに医療を届けるには移動診療が最も手っ取り早い方法ですし、それにより病院に患者を移送することができるようになりました」

マラリア患者の診察。ガハロ、カヤンザ県にて。
医療を受けるにあたっての障害は、距離に限らない。費用も大きな問題となっている。診療所でのマラリア治療は大人は無料でなく、人びとには治療費を払うだけの経済的な余裕がない。蚊帳をはじめとする予防手段がないなど、身を守る手段を持たない家庭が多いことも問題を大きくしている。一方で、カヤンザの公立病院は定員を大幅に超える患者を受け入れて、定員40人の小児病棟に100人以上が入院している。
保健当局の要請を受けて、MSFは今後数日中に病院の受け入れ能力を拡大する予定で、現在、マラリア治療の無料化に向けて当局との話し合いを行っている。また、移動診療チームを倍に、さらに6ヵ所で医療を提供する予定である。
MSFは1993年からブルンジで活動を行っている。ブジュンブラ近郊県における緊急産科治療センターの運営をはじめとして、国内の医療緊急事態に対応しており、2009年にはキルンド県を襲った栄養危機に対応した。
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