ハイチ:医療ニーズの変化に対応、水衛生支援も活発化(2月2日現在)
2010年02月02日掲載
国境なき医師団(MSF)はハイチにある救急病棟で今も多数の患者の治療にあたっているが、その負傷や症状の性質は序々に変化してきている。
外科治療の継続に加えて、地震の間接的な影響へのケアや術後ケアも

首都ポルトープランスの地震被災者。
今回の地震が直接の原因で負傷した患者は減ってきている一方で、下痢をしている子どもや、心的外傷が身体的な症状としても表れている人びとが増えるなど、健康への間接的な影響が顕在化しつつある。命にかかわる病気、破傷風の症例もいくつかみられる。とはいえ、手術室は現在も多忙を極め、レオガンでは2つのチームが1日あたり30件の手術を行い、カルフールの新しい病院も同様の状況である。また、サン・ルイにあるテント病院は今も複雑骨折の患者への治療を続けており、ショスカルにある手術室は銃創患者や自動車事故にあった人などの処置にあたっている。
術後ケアと、ケアを提供する場所は急を要し、患者を受け入れる場所が新たに設けられた。首都のデルマ30区では医療施設の準備が整い、ベッド数100床のこの施設で今週から患者を受け入れる。ビサントネールではベッド数60床が防水シートの下に用意され、ポルトープランス市内の中学校に設営された施設は今日から稼動する。今回多くの援助機関や団体が現地で活動していることもあって、MSFが運営する医療施設以外で治療を受けた人が長期的なケアを受けることに積極的とは限らないため、MSFはポルトープランス市内でこのような症例患者を探し始めている。
栄養治療、心理ケア、水・衛生支援にも対応
MSFの運営する病院では、集中栄養治療を必要とする子どもたちが新たに出てきている。その背景に、より広範な栄養上の問題があるのかは、今のところ不明だ。また、多くの人が今回の災害で心の傷を負い、MSFはこの方面にも活動をさらに拡充していく予定である。MSFはポルトープランス市内で移動診療を行い、心理ケアの専門家が1日あたり約140人に心理ケアを行っている。また、同様の医療をドゥフォールとダルボンに設けた診療所でも提供している。レオガンでは、診察件数の約20%が心の傷の関連した症例だった。
水・衛生に関する支援も活発になってきている。MSFが活動する医療施設があるいくつかの場所では、住民は生きていくために必要なこれらの支援も受けている。グラース国際避難民キャンプで、MSFは1万5000人用の水をトラック輸送により提供。MSFはまた、ジャクメル町、サン・ルイ、レオガンで、簡易トイレ、およびシャワーと水を供給している。MSFは町の外に人びとが作っている小さな仮住まいに、これらのサービスを提供する方法を模索している。
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