ハイチ:余震が続くなか、急がれる新たな手術室の設置(1月21日現在)
2010年01月21日掲載
現地時間の20日早朝、ポルトープランスは余震による強い揺れに再度見舞われたが、長い列をなして治療や手術を待つ患者に対応するため、国境なき医師団(MSF)の活動は続いている。活動拠点の一つ、ショスカル病院では、この数日間、2つの手術室を使って昼夜を分かたず重傷患者の治療が行われているが、患者が余震の揺れに強い不安を訴えたため、建物の外に患者たちを誘導し、敷地内に張ったテントで入院してもらっている。この2つの手術室では、この余震の当日も4つの外科チームが交代で一日中治療を行った。
心理ケアをはじめとする、治療分野の拡大

損壊した病院の手術室。
カルフール病院で活動するチームは、腕や足の切断手術を受けた患者とその家族を対象に、心理ケアの提供を開始した。他の病院では、やけどの患者の理学療法が始まり、また、新しい形式で集中術後ケアを提供する準備が進んでいる。総合病院では、がれきの下敷きになり圧迫による傷を負った患者の透析治療を続けている。現在6人の患者が透析治療を受けており、他の患者にも、そういった集中治療が必要かどうかを診断するための検査を実施している。
フル稼働で治療が続く各地の手術室
現在、利用が可能なすべての手術室で、昼夜を通じて治療が行われており、ロジスティシャン(物資調達の担当者)は、新しい手術室を建設し、損壊しているものを修復するべく、ほん走している。過去数日間、MSFはハイチで1日あたり約130件の外科手術を実施しており、その件数は新たな外科チームが現地入りして活動を開始するごとに増えつつある。

ショスカル病院の手術室でも、多くの外科手術が
進む。
現在使われている手術室は、ポルトープランス(ショスカル、トリニテ、カルフール、シャンスレレの各病院)の計7室と、それ以外の西部の町、レオガンとジャクメルの計3室を合わせて、全部で10室である。それに加えて、トリニテとパコの病院の小規模な手術室では、傷の洗浄や壊死した組織の除去といった、比較的軽微な外科処置が行われている。
各地で追加の手術室の設置が進んでいるため、MSFの受け入れ体制は近日中にさらに拡充される予定だ。ポルトープランスの活動現場では、2つの手術室と100床のベッドを備えたテント病院が膨らみつつあり、設置作業を担当するチームは、金曜の朝には医療活動を開始できるようにしたいと考えている。
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