ハイチ:負傷者の治療拡大に懸命の努力(1月14日現在)
2010年01月15日掲載
ハイチの首都ポルトープランスで活動する国境なき医師団(MSF)の医療チームは、非常に多数の患者の治療を続けている。その多くは骨折や頭部のけがなど、地震により大きな傷を負っている。

倒壊した建物で続く救出活動。
MSFが地震前から活動していた病院は損壊したため、その脇に4つのテント施設を設置し、既に1000人を優に超える患者が、そこで治療を受けた。活動中の医療スタッフによれば、現時点では負傷者の手当てや大手術の需要が対応能力を上回っている点が懸念されている。
他の医療チームは、シテ・ソレイユ地区の公立中核病院に向かった。MSFはこの病院でも過去に活動した経験がある。同病院には手術室があり、あふれた患者を受け入れられる可能性がある。
MSFはさらなるテント病院設備の空輸を手配しており、追加派遣の外科医・麻酔科医とともに24時間以内に現地に到着する予定である。またチームは、罹災を免れ、手術を行うことのできる病院が他にないかどうかも調査している。
医療物資についてはまだ底をついてはおらず、追加で届く予定もあるが、食糧、水、避難所に必要な物資はすべて不足している。
MSFの緊急コーディネーターのビンセント・ホーデは、次のように語る。
「ポルトープランスでは今までも基本的な物資が慢性的に不足していましたが、現状ははるかに深刻です。負傷し、体力の弱った被災者にその影響が及ぶのは明らかでしょう」
追加の人員・物資を現地に送るため、困難を乗り越えながらの努力も続いている。MSFは7機のチャーター機を手配したが、ポルトープランスに到着したのは、まだ一機のみである。パナマにあるMSFのロジスティック・センターから飛んだこの飛行機には、3トンの緊急用医療物資のほか、毛布、ビニールシート、衛生用品セット、調理器具、テント、貯水容器など、計25トンの救援物資が積まれている。一方、現地での活動を強化するため、80名近い追加スタッフが現地入りを予定している。
ポルトープランス在住のMSFスタッフの安否が今も懸念されている。外を出歩くことが依然難しく、通信事情も悪いため、現地スタッフの所在を確認することができないためである。また、地震の際に損壊したMSF病院に入院していた患者の安否も、まだ一部確認が取れておらず、懸念されている。
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