国境なき医師団(MSF):2009年「10の最も深刻な人道的危機」特設ウェブサイトを1月22日に公開
2010年01月12日掲載
■ 国境なき医師団(MSF)は、2009年「10の最も深刻な人道的危機」を1月22日から特設ウェブサイトにて公開します。
■ 2009年「10の最も深刻な人道的危機」を皆様にお伝えすべく、1月25日(月)に事務局にてマラウイでエイズ治療に従事した日本人看護師による報告会を開催いたします。詳細はサイトをご覧下さい。

2009年2月にスーダン・北ダルフール州で起こった戦闘では、
12人が犠牲になった。
1998年から毎年発表しているこのリストは、MSFの医療チームが世界約70ヵ国で行う援助活動を通じて目撃した最も深刻な人道的危機を報告している。12回目となる2009年のリストでは、紛争による襲撃や爆撃で一般市民に十分な医療援助が行き届かないパキスタン、ソマリア、イエメン、スリランカ、アフガニスタン、コンゴ民主共和国、スーダン各国や、国際社会からの資金援助の減額で治療が困難になっているHIV/エイズや栄養失調などの病気を取り上げている。
2009年の危機の特徴は三つある。ひとつは政府による人道援助活動の妨害で、スリランカやパキスタンでは紛争下で孤立無援の状態にある一般市民への救援活動を現地政府が許可せず、スーダンのダルフール地方ではMSFの複数のチームが国外退去命令を受けた。
二つ目は紛争下の住民や人道援助従事者に対する襲撃である。イエメン、アフガニスタン、パキスタン、コンゴ、ソマリアでは、住民あるいは人道援助従事者が襲撃を受け、一般市民の身の安全の確保と中立な人道援助活動の尊重が損なわれた。
第三の特徴は、国際社会から顧みられない病気の放置である。眠り病やシャーガス病への取り組みは依然として国際社会から無視され、HIV/エイズ感染者が必要な延命治療を受けられる機会も脅かされた。
MSFインターナショナルの会長、クリストフ・フルニエ医師は語る。「一般市民がますます紛争の犠牲になっており、時には意図的に救命援助から隔離されていることは明らかです。MSFは戦闘地域や私たちが活動する医療施設で、このような人道状況がもたらす結末を目の当たりにしています。」
MSFは、スーダン南部の壊滅的な飢餓がアメリカのメディアでほとんど報道されていなかった1998年に「10の人道的危機」の発表を開始した。MSFの緊急医療活動を基に作られたこのリストは、メディアで報じられないこともある人道危機の規模の重大性とその深刻性を幅広く訴えることを目的にしている。
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