• English
  • 한국어

RSS

ご寄付に関するお問い合わせ・資料請求は フリーダイヤル 0120-999-199

寄付する

  1. TOP
  2. 活動ニュース
  3. ニュース
  4. パプアニューギニア:病院敷地内で相次ぐ事件に当局の対応なし。MSFスタッフは一時退避

パプアニューギニア:病院敷地内で相次ぐ事件に当局の対応なし。MSFスタッフは一時退避

2009年12月24日掲載

Bookmark and Share

20091224_n01.gif

2009年12月15日、国境なき医師団(MSF)は、パプアニューギニア西部に位置するタリ病院敷地内の治安状況が改善しないため、すべての海外派遣スタッフを一時退避させると発表した。


当局、地元警察とも、治安改善に策を打てず

タリ病院に立てられた、武器を禁止する看板。タリは山とジャングルに囲まれた地域だ。
タリ病院に立てられた、武器を禁止する
看板。タリは山とジャングルに囲まれた
地域だ。

同国におけるMSFの活動責任者モニック・ナゲルケルケは語る。

「この数週間、MSFスタッフへの脅迫を含め、事件が繰り返し起きています。これは許しがたいことです。MSFのスタッフは緊急の救命治療を提供するために身の安全が確保されなければならず、当局はすべてのスタッフが安全に作業できるよう、タリ病院の安全確保に、あらゆる手段を尽くす必要があります」

過去数週間に、スタッフの身の安全にかかわる事件が、少なくとも10件発生している。中には、病院警備員や、武器を持って敷地内にたむろする泥酔状態の男たちがスタッフを脅迫する事件や、幾度も繰り返されている強盗事件もある。

当局は病院の塀を補修し、問題を起こした警備員を解雇・補充して、問題に対応すると約束したが、これまでのところ、何ひとつ実行に移されていない。

地元警察は病院内の治安改善を支援しようとしてくれているが、適切な人的資源を欠いているため、ただちに対応できずにいる。

現地スタッフでの活動継続を模索

MSFは今後もパプアニューギニア人スタッフだけでプログラムを運営し続けられるよう努めていくが、外科患者については当面、同国内の他の診療所に移送して治療を行う必要が生じるとみられる。MSFはパプアニューギニア全土で、現地スタッフ、すべての医療従事者および人道活動従事者が、安全かつ十分な庇護を受けられる環境下で活動できることを望んでいる。

タリ病院の待合室で診療を待つ女性と子ども。タリ病院は、この地域に住む20~30万人が頼れる唯一の病院だ。
タリ病院の待合室で診療を待つ女性と子ども。
タリ病院は、この地域に住む20~30万人が頼れる
唯一の病院だ。

MSFは暴力から生き延びることのできた人びとへの適切な医療と心理・社会面からの支援サービスがほとんど存在していない国において、犠牲者の緊急ニーズに対応するよう努めている。ここタリ病院では、総合的な緊急外科治療および性暴力や家庭内暴力の犠牲者に、治療と心理ケアを統合した医療を提供している。

2009年を通じて、MSFはタリで4500人を超える患者の治療にあたり、ラエ市内では女性と子どもの支援センターを運営してきた。同センターは2008年以来、性暴力や家庭内暴力の被害者およそ5000人に医療を提供してきた。また、最近では、2009年11月以降、パプアニューギニア保健省や世界保健機関(WHO)を支援して、3つの州で1300人以上の感染者が出しているコレラの大流行に対処している。

MSFは民間の医療人道援助団体であり、2007年以降、パプアニューギニアで活動を続けている。

Bookmark and Share

関連情報

2010年4月7日
パプアニューギニア:暴力の体験を語り始めた被害者
2010年3月19日
パプアニューギニア:コレラ発生の緊急事態に対応完了
2009年9月18日
パプアニューギニア:コレラ緊急対応速報 ―治療、啓発活動、衛生管理を強化―
2009年9月11日
パプアニューギニア:50年ぶりのコレラ流行に緊急対応

[パプアニューギニア] に関連した情報を表示